神殺

劫殺こうさつ

意味と読み方

劫殺は、「外からの働きかけによって、持っているものを奪われること」を象徴する星です。「劫」は奪うという意味で、古典では損失や競争と結び付けて説明されます。自分の内側から失うことを表す亡神と、対にして考えると違いがわかります。

たとえば、周囲の要求に押されて時間や労力を使いすぎる、競争に巻き込まれる、といった場面が現代向けの説明例です。ただし、盗難や被害に必ず遭うという予告ではありません。古典にも他の星との組み合わせで違う評価があり、一つの星だけで損得を決めません。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

劫殺(劫煞)は、明確な凶星として語られる神殺です。年支の三合局を基準に、命式の他の地支と照合して成立を判定します。単独では実務判断への寄与が限定的とされ、補助的な位置づけにとどまります。

原典での記述

劫煞為災不可当

三命通會「論劫煞亡神」は、申子辰局=巳、寅午戌局=亥、巳酉丑局=寅、亥卯未局=申という対応表を示し、「劫煞が災いをなせば防ぎようがない」と説きます。一方で「若兼官貴在時上、鲠直名標御史台(もし官貴を兼ねて時柱にあれば、正直な人物として名を挙げる)」という例外的な吉転の条件も示されます。同章は、劫殺という名称が三合局の「絶」の位置(十二運でいえば気が絶える段階)にあたることと関連づけて、勢いが尽きたところに生じる不意の災いという性質を説明しています。

命式での見方

成立する例として、年支が申(申子辰局)であれば、他の柱に巳があれば劫殺が成立します。弱まる(吉転する)例として、官貴が同柱であれば凶意が転じるとされます。逆に、官貴を伴わない単独成立の場合は、凶星としての性質が優勢と説明されます。

成り立ちと歴史

劫煞は亡神と同じ章で扱われ、三合局の「絶」の位置にあたる支として整理されています。

本サイトでの扱い

本サイトは劫殺を補助的な位置づけで扱い、官貴同柱を凶意を弱める例外条件として評価します。単独では実務判断への寄与が限定的なため、天乙貴人・駅馬など主要な神殺ほど重視していません。

関連する用語とのつながり

劫殺は亡神と対で語られ、三命通會の同じ章(論劫煞亡神)にまとめて説明されています。年支の三合局を基準とする点は、駅馬・咸池・将星・華蓋とも共通する成立の仕組みです。

よくある誤解

劫殺=必ず重大な災いを招く、という断定的な理解は避けるべきとされます。原典自体が官貴同柱による吉転の例外を示しており、一律の凶意断定は適切ではないとされます。

三命通會の巻三には劫殺・亡神を含む十二種の神殺(十二神殺と呼ばれることがある体系)がまとめて記述されており、劫殺はそのうちのひとつとして位置づけられています。

流派による違いと、本サイトでの扱い

単独では実務判断への寄与が限定的なため補助にとどめる。

出典・参考文献