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四柱推命とは? 命式のしくみと読み方

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四柱推命とは

四柱推命(しちゅうすいめい)とは、生まれた年・月・日・時刻を干支の四つの柱に置き換え、陰陽五行の関係から性質と運の流れを読み解く中国発祥の占術です。生まれた瞬間の「五行の配置」を命式として表し、そこから本来の性質・才能・対人関係の傾向と、大運・年運という時間の巡りを推し量ります。

四つの柱はそれぞれ「年柱(ねんちゅう)」「月柱(げっちゅう)」「日柱(にっちゅう)」「時柱(じちゅう)」と呼び、各柱は天干(てんかん)1 文字と地支(ちし)1 文字の組み合わせでできています。合計 8 文字になることから、中国では「八字(はちじ)」、または方法を確立した人物の名にちなんで「子平(しへい)」とも呼ばれます。「四柱推命」は日本での呼び名です。

四柱推命でわかることは、大きく三つに整理できます。

四柱推命でわかることの一覧
何がわかるか 主に使う要素 例
本来の性質・才能・向いている働き方 日干、通変星、格局、十二運 自分で切り開くか、支える側で力を発揮するか
対人関係・恋愛・お金との付き合い方 通変星(財・官・印・食傷・比劫)、宮位 財の星の状態から、お金の入り方・使い方の癖
運の流れ(時期) 大運・年運・月運・日運、用神・忌神 追い風の 10 年、注意したい年

反対に、四柱推命は「未来の出来事を言い当てる」ものではありません。命式は生まれた時点の「五行の配置」であり、そこから読めるのは傾向と時期です。当サイトでは、計算で決まる部分(命式・運の巡り)と、象徴を用いた解釈(鑑定文)を分けて表示し、根拠を示せない部分は「未確定」として残します。

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四柱推命の歴史と古典

四柱推命の骨格は、唐から宋にかけての中国で整えられたとされています。年代は諸説あるため、以下は広く受け入れられている流れです。

四柱推命の歴史(人物・書物と位置づけ)
時代 人物・書名 位置づけ
唐(8〜9 世紀) 李虚中(りきょちゅう) 生年・月・日の三柱を干支で表し、年柱を中心に見る方法を用いたと伝わる
五代〜宋初(10 世紀) 徐子平(じょしへい) 時柱を加えて四柱とし、日干を本人とする現在の方法を確立したとされる。「子平」の呼称の由来
南宋(12〜13 世紀) 『淵海子平(えんかいしへい)』 子平法の初期の集成。徐大升の編とされる
明(16 世紀) 万民英『三命通会(さんめいつうかい)』 当時の学説を網羅した大著。蔵干の月律分野表、神殺の典拠として今も参照される
明〜清 『滴天髄(てきてんずい)』 劉伯温(劉基)に仮託される。旺衰・中和の思想。清の任鉄樵の注釈で広まる
清(1739 年序) 沈孝瞻『子平真詮(しへいしんせん)』 月令から格局を取り、成敗・救応で判断する手順を最も明快に言語化した書
清 『窮通宝鑑(きゅうつうほうかん)』(『欄江網』) 日干×月支ごとの調候(気候の調整)を説く。徐楽吾の評注で普及
日本・江戸後期 桜田虎門『推命書』 『淵海子平』をもとに日本へ本格的に紹介したとされる。「推命」の語が定着
日本・明治〜昭和 阿部泰山、高木乗ほか 日本独自の流派が分かれ、蔵干表や判断法に差が生まれる

当サイトの計算と判定は、上記のうち『三命通会』『子平真詮』『滴天髄』『窮通宝鑑』を主な一次資料とし、採用する計算方法と出典は「計算方法と出典」で紹介しています。ただし、相性の一部項目は、一次資料に明確な記載がない場合に独自の設計を補っています。

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命式のしくみ:四つの柱と八つの文字

命式(めいしき)とは、生年月日時を四柱に置き換えた表のことです。各柱は上段の天干と下段の地支で構成され、右から年柱・月柱・日柱・時柱の順に並べるのが日本の慣例です。

四柱(年柱・月柱・日柱・時柱)の一覧
柱 何から決まるか 切り替わる時点 表すもの(宮位)
年柱 生まれた年 立春(2 月 4 日ごろ)。1 月生まれと立春前の 2 月生まれは前年の干支になる 祖先・生まれ育った環境、社会との接点、幼少期
月柱 生まれた月 節入り(各月の「節」。下表)。暦の 1 日ではない 両親・家庭、仕事の環境、青年期。命式の要(月令)
日柱 生まれた日 日付の切り替わり。当サイトは採用した時計の 0 時で換日(子の刻 23 時で換える流派もある) 日干=本人、日支=配偶者・家庭、壮年期
時柱 生まれた時刻 2 時間ごとの十二支の区切り(下表) 子ども・部下、晩年、内面の深い部分

天干(十干):五行×陰陽の 10 種

木・火・土・金・水の五行に、それぞれ陽(兄・え)と陰(弟・と)があり、10 種になります。「甲乙丙丁戊己庚辛壬癸」の順です。

十干(五行・陰陽・自然のたとえ)
十干 読み 五行 陰陽 自然のたとえ
甲 こう・きのえ 木 陽 大樹
乙 おつ・きのと 木 陰 草花・つる
丙 へい・ひのえ 火 陽 太陽
丁 てい・ひのと 火 陰 灯火・炉の火
戊 ぼ・つちのえ 土 陽 山・大地
己 き・つちのと 土 陰 田畑の土
庚 こう・かのえ 金 陽 鉄・岩石
辛 しん・かのと 金 陰 宝石・刃物
壬 じん・みずのえ 水 陽 海・大河
癸 き・みずのと 水 陰 雨・露

地支(十二支):月と時刻を表す 12 種

月と時刻を表す 12 種で、それぞれに五行と陰陽、そして内側に隠れた十干(蔵干)を持ちます。

十二支(五行・陰陽・月・時刻・蔵干)
十二支 五行 陰陽 月(節入り〜) 時刻 蔵干(本気)
子 水 陽 12 月・大雪(12/7 ごろ)〜 23:00〜0:59 癸
丑 土 陰 1 月・小寒(1/6 ごろ)〜 1:00〜2:59 己
寅 木 陽 2 月・立春(2/4 ごろ)〜 3:00〜4:59 甲
卯 木 陰 3 月・啓蟄(3/6 ごろ)〜 5:00〜6:59 乙
辰 土 陽 4 月・清明(4/5 ごろ)〜 7:00〜8:59 戊
巳 火 陰 5 月・立夏(5/6 ごろ)〜 9:00〜10:59 丙
午 火 陽 6 月・芒種(6/6 ごろ)〜 11:00〜12:59 丁
未 土 陰 7 月・小暑(7/7 ごろ)〜 13:00〜14:59 己
申 金 陽 8 月・立秋(8/8 ごろ)〜 15:00〜16:59 庚
酉 金 陰 9 月・白露(9/8 ごろ)〜 17:00〜18:59 辛
戌 土 陽 10 月・寒露(10/8 ごろ)〜 19:00〜20:59 戊
亥 水 陰 11 月・立冬(11/7 ごろ)〜 21:00〜22:59 壬

六十干支:60 年・60 日・60 の時刻の周期

天干 10 種と地支 12 種を陽は陽、陰は陰どうしで組み合わせると 60 通りの干支(六十干支)になります。甲子から始まり癸亥で一巡し、年・月・日・時のそれぞれがこの 60 の周期で回っています。「還暦」は生まれた年の干支が 60 年で戻ることを指します。

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命式はどう決まるのか:暦と時刻の規則

四柱推命の結果が計算サイトや鑑定者によって食い違う原因の多くは、解釈ではなく 暦の扱い にあります。当サイトの計算の前提を、一般的な規則とあわせて示します。

年の境目は立春

四柱推命の 1 年は 1 月 1 日ではなく立春(2 月 4 日ごろ)から始まります。年運や「その年の運気」も立春から翌年の立春前日までを 1 年として数えます。

月の境目は節入り

月柱は暦の月ではなく、二十四節気のうち「節」(立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬・大雪・小寒)で切り替わります。節入りは年ごとに日付も時刻も動くため、正確な命式には節入りの「時刻」まで必要です。当サイトは JPL(ジェット推進研究所)の天文暦 DE440 から節入り時刻を計算し、国立天文台の暦と照合しています。

日の境目は 0 時が基本

当サイトは採用した時計の 0 時で日柱を切り替えます。「子の刻(23 時)から翌日とする」流派もあり、23 時台生まれは方式で日柱が変わります。

時刻は 2 時間ごと

時柱は 23 時から 2 時間刻みの十二支で決まります。

時差・夏時間・真太陽時

海外生まれの方は現地の標準時と当時の夏時間を反映します。さらに「真太陽時(出生地で太陽が南中する時刻を正午とする時刻)」への補正を選べます。日本標準時は東経 135 度(明石)が基準のため、東京では約 19 分進み、福岡では約 20 分遅れ、これに均時差(季節による最大約 16 分のずれ)が加わります。区切りの時刻に近い出生では、この補正で時柱、まれに日柱まで変わります。

生まれた時間がわからないとき

時柱は推測せず、年・月・日の三柱で読みます。当サイトは、時刻によって変わる 12 通りの候補を照合し、共通する柱だけを表示します。節入り日や日付の境目など、時刻で月柱・日柱まで変わる場合は「正午を仮の時刻とする」慣例に従って仮決めし、仮定であることと別の候補を画面に明示します。

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陰陽五行:命式を読むための共通言語

四柱推命の解釈は、すべて 陰陽五行(いんようごぎょう) の関係に還元されます。五行は木・火・土・金・水の 5 つの働きで、互いに「生じる(相生)」と「抑える(相剋)」の関係を持ちます。

五行の相生・相剋
関係 循環 意味
相生(そうせい) 木→火→土→金→水→木 木は燃えて火を生み、火は灰となって土を生み、土は金属を生み、金属の表面に水が生じ、水は木を育てる
相剋(そうこく) 木→土→水→火→金→木 木は土から養分を奪い、土は水をせき止め、水は火を消し、火は金属を溶かし、金属は木を切る

命式では、五行が偏らず巡っている状態(中和)を良しとし、偏りや途切れがどこにあるかを探します。偏り自体が悪いのではなく、偏りが「その人の個性と課題」を示すと考えます。

五行の季節・方位・象意
五行 季節・方位 象意(一部)
木 春・東 成長、伸びる力、仁、計画
火 夏・南 情熱、表現、礼、拡散
土 土用・中央 安定、信用、包容、蓄え
金 秋・西 決断、整理、義、収穫
水 冬・北 知恵、柔軟、智、蓄積と流れ
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通変星(十神):日干から見た 10 の関係

読み解きの中心は 日干(日柱の天干) です。日干を本人と見立て、他の 7 文字(と蔵干)が日干に対してどんな関係にあるかを、10 種の 通変星(つうへんせい。十神・変通星とも) に置き換えます。

通変星(十神)の一覧
日干との関係 陰陽が同じ 陰陽が異なる 象意(キーワード)
同じ五行 比肩(ひけん) 劫財(ごうざい) 自我、独立、仲間、競争
日干が生じる五行 食神(しょくじん) 傷官(しょうかん) 表現、才能、楽しみ、感性
日干が剋す五行 偏財(へんざい) 正財(せいざい) 財、社交、実務、(男性は配偶を表すとされる星)
日干を剋す五行 偏官(へんかん)=七殺(しちさつ) 正官(せいかん) 責任、地位、規律、(女性は配偶を表すとされる星)
日干を生じる五行 偏印(へんいん) 印綬(いんじゅ)=正印(せいいん) 学び、知識、保護、(母)

例:日干が甲(陽の木)の人にとって、丙(陽の火)は「日干が生じる・同じ陽」なので食神、辛(陰の金)は「日干を剋す・陰陽が異なる」ので正官です。当サイトの結果画面では、偏官を「七殺」、印綬を「正印」と表記しています(古典の呼び方に合わせています)。

通変星は「どこに出ているか」も重要です。月柱に出た星は仕事や社会での顔、日支の星は配偶者や家庭、時柱の星は子どもや晩年に関わると読みます。特に 月支の蔵干から出る通変星 は日本で「元命(げんめい)」と呼ばれ、性質の核として重視されます。

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十二運:日干が各地支で持つ勢い

十二運(じゅうにうん。十二長生とも) は、日干が各柱の地支に対してどれだけ勢いを持つかを、人の一生になぞらえた 12 段階で表したものです。

十二運の一覧
十二運 勢い 象意
長生(ちょうせい) 強 誕生、素直な成長
沐浴(もくよく) 中 迷い、変化、色気
冠帯(かんたい) 強 独り立ち、華やかさ
建禄(けんろく) 最強 実力、自立、堅実
帝旺(ていおう) 最強 頂点、統率、強気
衰(すい) 中 落ち着き、経験
病(びょう) 弱 感受性、内省
死(し) 弱 静けさ、専門性
墓(ぼ) 弱 蓄積、こだわり、研究
絶(ぜつ) 最弱 転換、孤高、ひらめき
胎(たい) 弱 準備、可能性
養(よう) 中 育てられる、穏やかさ

十二運は「良い・悪い」ではなく「エネルギーの状態」です。強い運は推進力、弱い運は感受性や専門性として現れます。陰の日干では逆順に数える流派と、順に数える流派があります。

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蔵干と月律分野:地支の内側にある十干

各地支には、内側に 1〜3 個の十干が隠れているとされ、これを 蔵干(ぞうかん) と呼びます。地支の五行そのものを表す「本気(ほんき)」、前の月の名残の「余気(よき)」、その間の「中気(ちゅうき)」があります。

月支の蔵干については、節入りからの経過日数で「どの干が司令しているか」を決める 月律分野(げつりつぶんや)方式 が古典に見られます。当サイトは『三命通会』巻二「論人元司事」の日数表を既定にしています。

月律分野表(三命通会の日数)
月支 余気 中気 本気(三命通会の日数)
寅 戊 5 日 丙 5 日 甲 20 日
卯 甲 7 日 — 乙 23 日
辰 乙 7 日 壬 5 日 戊 18 日
巳 戊 7 日 庚 5 日 丙 18 日
午 丙 7 日 — 丁 23 日
未 丁 7 日 甲 5 日 己 18 日
申 戊 5 日 壬 5 日 庚 20 日
酉 庚 7 日 — 辛 23 日
戌 辛 7 日 丙 5 日 戊 18 日
亥 戊 5 日 甲 5 日 壬 20 日
子 壬 7 日 — 癸 23 日
丑 癸 7 日 庚 5 日 己 18 日

日本で広く使われる阿部泰山式の表は日数配分が一部異なり(例:寅月 戊 7・丙 7・甲 16 日)、また本気だけを固定で用いる方式もあります。同じ生年月日で「元命」が違う理由の多くはこの表の差です。当サイトは、方式の違いで司令干が変わる帯に生まれた方には、その旨を結果に注記します。

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命式を読む三つの段階:強弱・格局・用神

命式を全体として読むとき、古典は次の順序で判断します。当サイトの分析もこの順序に従い、判定の根拠を画面に表示します。

1 日干の強弱(身強・身弱)

日干が命式の中でどれだけ力を持っているかを、三つの観点で見ます。当サイトの強弱判定は、沈孝瞻『子平真詮』の原文を基準にします。

強ければ「身強」、弱ければ「身弱」。強すぎても弱すぎても偏りとなり、その調整が用神につながります。

2 格局(かっきょく):命式の型

命式の「型」です。『子平真詮』の方法では、月支の蔵干のうち天干に透っている(顔を出している)ものを優先して格を取り、通変星の名で呼びます(正官格・偏財格・食神格など。正格八格に建禄格・月刃格を加える)。格が「成っている(成格)」か「破れている(破格)」か、破れを救う星があるかで、その型がどれだけ生きているかを判断します。日干が極端に強い、または弱い場合は、従格・専旺格・化格などの 外格(がいかく) として別の読み方をします。外格の成立条件は古典間で差があるため、当サイトは条件を満たすものだけを確定判定し、迷う場合は候補として示します。

3 用神(ようじん)と忌神(きしん)

命式を読む基準となる五行(または十神)が用神、その判断で避ける側の五行が忌神です。求め方には複数の体系があります。当サイトでは急な調候を優先し、命式条件に応じて格局の病薬や扶抑も判定します。調候の根拠は徐樂吾評註『窮通寶鑑』です。画面では方式名と主用神・補助・調候を分けて表示します。

当サイトでは、身強・身弱は沈孝瞻『子平真詮』、季節に応じた用神は徐樂吾評註『窮通寶鑑』をもとに読みます。身強・身弱は日干の強さ、扶抑は強い働きを抑え弱い働きを助ける見方です。結果の「中和」は扶抑での区分であり、身強・身弱の表示と同じ意味ではありません。主用神・補助・調候を合わせてご覧ください。

用神を求める5つの体系
体系 考え方
扶抑(ふよく) 身弱なら日干を助ける星、身強なら抑える星を用神にする
調候(ちょうこう) 生まれ月の寒暖・乾湿を整える五行を優先する(『窮通宝鑑』)
通関(つうかん) 対立する二つの五行の間を取り持つ五行を用神にする
病薬(びょうやく) 命式の欠点(病)を治す星(薬)を用神にする
専旺(せんおう) 一つの五行に偏りきった命式では、その勢いに従う

この 5 分類は近代の整理で、古典はどれを優先するかを明文化していません。当サイトは全体系を一律に同時評価するのではなく、外格の成立を別扱いにしたうえで、急な調候を優先し、命式条件に応じて格局の病薬または扶抑を判定します。用神は「開運の色や方角」ではなく、どの時期に追い風が吹くかを読むための基準です。

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運の流れ:大運・年運・月運・日運

命式が「生まれ持った配置」なら、運は「巡ってくる干支」です。巡ってきた干支が用神なら追い風、忌神なら向かい風と読みます。

大運・年運・月運・日運の周期
種類 周期 何から決まるか
大運(たいうん) 10 年ごと 月柱の干支から順行または逆行で 1 つずつ進む
年運(ねんうん・流年) 1 年ごと(立春〜) その年の干支
月運(げつうん) 1 か月ごと(節入り〜) その月の干支
日運(にちうん) 1 日ごと その日の干支

大運の順逆と起運

陽の年(年干が甲・丙・戊・庚・壬)に生まれた男性と陰の年に生まれた女性は順行、その逆は逆行します。何歳から大運が始まるか(起運)は、生まれた瞬間から次の節入り(順行)または前の節入り(逆行)までの日数を「3 日=1 年、1 時辰(2 時間)=10 日」で換算して求めます(『三命通会』)。当サイトは節入り時刻を秒まで計算し、交運の日時とその誤差の幅を表示します。

大運はその 10 年の「季節」、年運はその年の「天気」にたとえられます。大運と年運が重なって用神を強める年、忌神が重なる年は、はっきりした転機になりやすいと読みます。当サイトの「その年の運気の波」は、月運 12 点を用神・忌神との関係で連続値にし、立春の 2 月から翌年 1 月まで並べたものです。

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吉凶神殺と空亡

神殺(しんさつ)

神殺は、干支の組み合わせで決まる補助的な星で、「貴人」「華蓋」「駅馬」など吉凶の名を持ちます。子平系の古典(『子平真詮』『滴天髄』)は格局の判断に神殺を使いませんが、日本では解説を期待する方が多く、当サイトは『三命通会』を典拠に 15 種を採用し、格局・用神の判断には使わず、鑑定文の補強にだけ用います。

吉星・凶星の区分
区分 星
吉星 天乙貴人、天徳貴人、月徳貴人、文昌貴人、金輿、将星、駅馬
凶星・両義 羊刃、魁罡、咸池(桃花)、華蓋、孤辰、寡宿、劫殺、亡神

神殺は「あるから吉、あるから凶」ではありません。古典は、冲や空亡で弱まる、旺じていれば強まるといった条件を付しており、当サイトも成立・弱化の状態を分けて表示します。

空亡(くうぼう。天中殺とも)

空亡は、日柱の干支が属する「旬(10 日の周期)」に対応しない 2 つの地支です。六十干支は十干 10 と十二支 12 の組み合わせなので、各旬で 2 つの地支が余ります。

日柱の旬と空亡
日柱の旬 空亡
甲子〜癸酉 戌・亥
甲戌〜癸未 申・酉
甲申〜癸巳 午・未
甲午〜癸卯 辰・巳
甲辰〜癸丑 寅・卯
甲寅〜癸亥 子・丑

空亡の地支が命式にあると、その柱の意味が「空回り」しやすい、あるいは執着から離れやすいと読みます。空亡の年(年運の地支が空亡)は、無理に新しいことを始めるより整える時期とされますが、これも「凶」と断定するものではありません。

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相性の見方:干支どうしの関係

二人の命式を比べるときは、干支どうしの結びつきと反発を見ます。

干支どうしの関係
関係 組み合わせ 意味
干合(かんごう) 甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸 天干どうしの強い結びつき。惹かれ合う
支合(しごう) 子丑・寅亥・卯戌・辰酉・巳申・午未 地支どうしの結びつき。安定
三合(さんごう) 申子辰(水)・亥卯未(木)・寅午戌(火)・巳酉丑(金) 三つで一つの五行に化す強い協力
冲(ちゅう) 子午・丑未・寅申・卯酉・辰戌・巳亥 正面からぶつかる。動き・変化
刑(けい) 寅巳申・丑戌未・子卯・自刑(辰午酉亥) 摩擦、こじれ
害(がい) 子未・丑午・寅巳・卯辰・申亥・酉戌 支合を邪魔する。すれ違い

特に 日柱どうし の関係(日干の干合、日支の支合・冲)は二人の距離感を、相手の命式が自分の用神を多く持つかどうかは「一緒にいて運が開けるか」を示します。当サイトの相性鑑定は、総合と、愛情・協調・友情・仕事・金運・運勢の 6 つの分野で点数化し、根拠となる関係を一覧で表示します。

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流派による違い:同じ生年月日で結果が変わる理由

四柱推命に単一の正統流派はありません。同じ生年月日時でも、次の点で結果が変わります。

流派による違いと当サイトの採用
論点 方式の例 当サイトの採用
月支の蔵干 三命通会の月律分野/阿部泰山式/本気固定 三命通会(一次資料で確認済み)。差が出る帯は注記
日の切り替え 0 時/子の刻(23 時) 0 時
出生時刻の基準 標準時/真太陽時 標準時を既定。真太陽時を選択可
節入り時刻 日単位/時刻まで 天文暦から時刻まで計算
十二運(陰干) 逆行/順行 逆行
大運の起点 3 日=1 年/簡略法 3 日=1 年、時辰まで換算
格局 月令取格/透干優先/点数法 子平真詮の月令取格、透干優先
用神の優先 調候優先/扶抑優先/並行評価 急な調候を優先し、命式条件に応じ病薬または扶抑も判定
神殺 重視/不採用 補助層として 15 種、判定には使わない

「どの流派が正しいか」よりも、どの方式で計算したかが明示されているか が、鑑定を信頼できるかどうかの分かれ目です。当サイトは採用方式を結果画面と資料で公開しています。

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ほかの占いとの違い

ほかの占いとの違い
占術 発祥・基盤 主な要素 四柱推命との違い
算命学(さんめいがく) 日本(中国の干支術を基に 20 世紀に体系化) 陰占(干支)・陽占(十大主星・十二大従星)、天中殺 干支暦は共通。時柱を使わず年月日の三柱。星の名称と判断法が独自
紫微斗数(しびとすう) 中国(宋代) 太陰暦の生年月日時と、命宮を中心とした 12 宮に配した星 暦が旧暦ベースで、星の配置図(命盤)で読む。五行の生剋より星の象意が中心
九星気学(きゅうせいきがく) 日本(中国の九宮を基に明治以降に体系化) 本命星・月命星(生年月の九星)、方位 生年月の 9 分類。方位の吉凶が中心で、個人の命式という概念がない
西洋占星術 古代バビロニア・ギリシャ 出生時の実際の天体位置(ホロスコープ) 実在の天体を使う。四柱推命は暦(干支)を使い、天体の位置は使わない
動物占い 日本(1990 年代) 四柱推命の日柱(十二運)を 12 の動物に置き換えた簡略版 元は四柱推命の一部。年・月・時の柱を使わない
六星占術 日本(1970 年代) 生年月日から 6 つの運命星と大殺界 算命学の天中殺を基にしたとされる独自体系

四柱推命の特徴は、時柱まで含めた 8 文字で個人を細かく区別すること、そして生剋という一つの原理で性質と時期を統一的に説明できることです。

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四柱推命は当たるのか

正直に整理します。四柱推命が統計的に検証された、あるいは科学的な因果が示された、という事実はありません。同じ生年月日時の人が同じ人生を歩まないことからも、命式が人生を決めるとは言えません。

それでも四柱推命が長く使われてきた理由は、次の点にあります。

当サイトは、鑑定結果を「参考情報」と位置づけます。将来を保証するものではなく、医療・法律・お金の判断の代わりにはなりません。結果に納得できないときは、命式(計算部分)と鑑定文(解釈部分)を分けて見てください。計算部分は暦の規則で再現でき、解釈部分は一つの読み方にすぎません。

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鑑定結果の読み方と活かし方

初めて命式を見る方は、次の順で読むと全体像をつかめます。

  1. 日干を確認する(あなたを表す 1 文字。五行と陰陽、自然のたとえ)
  2. 月支と元命を見る(生まれた季節と、性質の核になる通変星)
  3. 強弱と格局を読む(自分で切り開く型か、支えを得て伸びる型か)
  4. 用神・忌神を知る(どの五行が追い風か)
  5. 大運と今年の年運を見る(今はどんな季節か)
  6. 気になる分野(仕事・お金・恋愛)の節を読む
  7. 神殺・空亡は補足として最後に読む

活かし方の目安は三つです。「決めつけない」(一つの結果で可能性を閉じない)、「時期で使い分ける」(追い風の時期は動き、向かい風の時期は整える)、「人と比べない」(命式に優劣はない)。

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用語集

四柱推命の用語集
用語 読み 意味
命式 めいしき 生年月日時を四柱の干支に置き換えた表
四柱・八字 しちゅう・はちじ 年柱・月柱・日柱・時柱/その 8 文字
天干・地支 てんかん・ちし 柱の上段(十干)と下段(十二支)
日干・日主 にっかん・にっしゅ 日柱の天干。本人を表す中心
月令・月支 げつれい・げっし 月柱の地支。季節の力。命式の要
蔵干 ぞうかん 地支の内側に隠れた十干(本気・中気・余気)
元命 げんめい 月支の司令する蔵干から求めた通変星(日本の実務用語)
通変星・十神 つうへんせい・じっしん 日干から見た他の干の関係を表す 10 の星
十二運 じゅうにうん 日干が各地支で持つ勢いの 12 段階
通根 つうこん 天干が地支の蔵干に同じ五行の根を持つこと
身強・身弱 みきょう・みじゃく 日干が強い・弱い状態
格局 かっきょく 命式の型。月支から取る正格と、偏りに従う外格
用神・忌神 ようじん・きしん 命式のバランスを整える五行・崩す五行
調候 ちょうこう 生まれ月の寒暖・乾湿を整える考え方
大運 たいうん 10 年ごとに巡る運
年運・流年 ねんうん・りゅうねん 1 年ごとの運(立春から)
起運・交運 きうん・こううん 大運が始まる年齢・切り替わる時点
神殺 しんさつ 干支の組み合わせで決まる吉凶の補助星
空亡・天中殺 くうぼう・てんちゅうさつ 日柱の旬に対応しない 2 つの地支
干合・支合・三合 かんごう・しごう・さんごう 干支どうしの結びつき
冲・刑・害・破 ちゅう・けい・がい・は 地支どうしの反発・摩擦
節入り せついり 月柱が切り替わる二十四節気の「節」の時刻
真太陽時 しんたいようじ 出生地で太陽が南中する時刻を正午とする時刻
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よくある質問

四柱推命を簡単に言うと?

生まれた年・月・日・時刻を 8 つの漢字(干支)に置き換え、その 8 文字の五行のバランスから性質と運の流れを読む占いです。

生年月日だけでも占えますか?

はい。年・月・日の三柱で性質と運の流れを読めます。時柱がないぶん、晩年や子ども、内面の一部は読めません。当サイトは時柱を推測せず、時刻で変わる部分を「未確定」と表示します。

四柱推命と算命学の違いは?

どちらも干支暦を使いますが、算命学は日本で体系化され、時柱を使わず、十大主星・十二大従星という独自の星で読みます。四柱推命は時柱を含む 8 文字と、通変星・格局・用神で読みます。

四柱推命と西洋占星術はどちらが当たりますか?

どちらも統計的な検証はありません。西洋占星術は実際の天体位置を使い、四柱推命は暦(干支)を使うため、前提がまったく違います。比べるより、自分にとって言葉が腑に落ちるほうを使うのが実用的です。

サイトによって結果が違うのはなぜ?

蔵干表、日の切り替え時刻、節入りの精度、真太陽時の有無、十二運の数え方など、計算の前提が違うためです。当サイトは採用方式を画面と資料で公開しています。

1 月生まれの年柱はいつの干支ですか?

立春(2 月 4 日ごろ)より前の生まれは、前年の干支になります。

用神の五行を身につけると運が良くなりますか?

用神は「どの時期に追い風が吹くか」を読む基準であり、色や方角で運を変えるための指標として古典に根拠があるわけではありません。当サイトはそのような助言をしません。

四柱推命はいつ、どこで生まれた占いですか?

中国で、唐の李虚中の三柱法を経て、宋の徐子平が日干を中心とする四柱の方法を確立したとされます。日本には江戸時代に伝わりました。

鑑定の根拠は何ですか?

計算と判定は『三命通会』『子平真詮』『滴天髄』『窮通宝鑑』などの一次資料に基づく規則で行い、採用した計算方法と出典を「計算方法と出典」で紹介しています。ただし、相性の一部項目は、一次資料に明確な記載がない場合に独自の設計を補っています。

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この記事の情報源と計算方法

このページでは、どの規則をどの資料に基づいて採用したかを公開します。詳しい一覧は 計算方法と出典 のページにまとめています。

採用した方式と主な一次資料
層 採用した方式 主な一次資料
暦・節入り JPL 天文暦 DE440 から節入り時刻を算出し、国立天文台の暦要項と照合。年は立春、月は節入り、日は 0 時で切り替え JPL DE440(Park ほか 2021)、国立天文台 暦要項
時差・真太陽時 IANA タイムゾーンデータベースで当時の標準時と夏時間を反映。真太陽時は均時差と経度差で補正 IANA tz database、JPL DE440s
蔵干 月律分野方式(節入りからの経過日数で司令干を決める) 『三命通会』巻二「論人元司事」
格局 月令取格・透干優先・成敗と救応 『子平真詮』
強弱 子平真詮の原文に基づき、得令・得地・得勢と通根を判定 沈孝瞻『子平真詮』
用神 特別な格の成立、季節に必要な働き、日干を助ける・抑える働きを合わせて読み、主用神・補助・調候を分けて表示 『子平真詮』、徐樂吾評註『窮通寶鑑』
大運 3 日=1 年、1 時辰=10 日で起運を換算 『三命通会』
神殺 15 種を条件付きで判定。格局・用神の判断には使わない 『三命通会』

計算の詳細と入力条件は 機能紹介 と、結果画面の「計算と出典」で確認できます。運営:みんなの四柱推命 運営事務局。お問い合わせ:[email protected]。

古典の年代・帰属には諸説があります。本ページの歴史の記述は通説に基づく概説で、学術的な主張ではありません。