古典

神峰通考しんぽうつうこう

意味と読み方

神峰通考は、命式の中の問題と、それを整える働きを考える「病薬」などの読み方を収めた古典です。病とは医学的な病気ではなく、命式の大事な働きを妨げる要素、薬はその妨げを解く要素を指します。

たとえば、ある働きを強めたいのに邪魔が入るとき、それを抑える別の要素があるかを調べます。格局や蔵干などの説明もあり、複数の見方を比べる資料になります。用語だけを現実の病名や処方へ置き換えず、命式内の関係として読みます。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

神峰通考(しんぽうつうこう)は、明代の張楠(号は神峰)による命理書で、正式名を『神峰張先生通考命理正宗辟謬大全』といいます。

著者・成書経緯

著者の張楠は医者(郎中)を本業としながら子平命学を40年余り研究し、晩年、70歳を過ぎてから本書を著したと伝えられていることを、現代の書誌解説で確認しました。

構成・内容

序文で五星(占星術的な吉凶説)の是非を論じ、動静説・蓋頭説・六親説・病薬説・彫枯旺弱損益長生八法説・人命見験説など、著者独自の理論を立てる構成であることを確認しています。当サイトの調査では、天徳の子月の対応字(巳)は本書ではなく『評註淵海子平』で一次確認しており、神峰通考における卯の記述は「十二支咏」という別の章にあることを確認しています。

本サイトでの扱い

当サイトでは神峰通考を、神殺の一部の対応関係を確認する補助資料として位置づけています。記載箇所が見つからない場合はその旨を明示し、他の一次資料(評註淵海子平など)とあわせて確認する方針を取っています。格局・用神の骨格の判定には用いていません。

関連する古典

当サイトが参照した現代の書誌解説では、神峰通考は淵海子平以来の子平体系を継承しつつ、俗説への批判(正宗辟謬)を加えた書物として、滴天髄・子平真詮・三命通会と並ぶ明清期の代表的な命理書のひとつに位置づけられています。当サイトでは、これらの書物との内容の異同を個別に検証したうえで、天徳の対応字など一部の項目について神峰通考を補助的な参照先として用いています。

流派による違いと、本サイトでの扱い

著者・構成は書誌資料による説明と、実際に参照した本文の記述を区別します。他の命理書への具体的な影響関係は、対応箇所を確認できていない範囲では断定しません。

出典・参考文献