従児格じゅうじかく
意味と読み方
従児格は、日干から生み出される食神・傷官の勢いがとても強く、命式全体がその方向へ流れると読む特殊な型です。「児」は日干から生じたものの比喩で、実際の子どもの数や親子関係を示す言葉ではありません。自分の力を外へ出す関係が、通常の強弱判断より重要になる構成を指します。
鑑定では食傷が命式の中心か、その先に財へつながる流れがあるか、印などがこの流れを止めないかを確かめます。食傷が多いだけで自動的に従児格とはせず、季節や支えも見ます。格名から表現の才能や職業上の成功を決めることはできません。古典の従う原理を、本サイトの判定条件に沿って細分した名前です。
甲日なら火が食傷です。火のまとまりが命式全体を導くかを見るので、火の字が一つあるだけでは従児格になりません。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
従児格は、従格のうち、日干が食傷(日干が生じる十神、「児」にたとえられる)の勢いに従う構成を指します。日干がほぼ支えを持たず、命式の大半が食傷で占められているときに成立が検討されます。
原典での記述
從兒不管身強弱,只要吾兒又得兒
滴天髓「順局」は「従児」の語を直接示し、身の強弱に関わらず、自分(日干)が生んだ食傷(児)が、さらに財という「児の児」を生んでいることを重視すると説きます。食傷から財へと勢いが自然に流れる構成が良い従児とされます。任鉄樵の注釈は、従児格の命式に官殺が巡ると、食傷と官殺が対立し(食傷剋官)、従いきれていた流れが壊れやすいため、官殺運を最も忌む構成であると強調しています。
命式での見方
成立する例として、日干の通根がなく、天干・地支の大半が食傷で占められ、さらにその食傷が財を生んでいる場合は、良い従児格として読まれます。逆に成立しない、あるいは崩れやすい例として、食傷が多くても命式に官殺が同時に存在し、食傷と対立する構成であれば、従児の流れが乱れ、通常の身弱として読み直す必要があるとされます。
成り立ちと歴史
従格5種のなかでも従児格は、滴天髓に「従児」という語が直接見られる例で、一次資料での確度が比較的高い類型とされます。
本サイトでの扱い
本サイトは日干の通根がほぼ無く食傷が命式を占め、さらに財へつながる構成について、従児格の該当を判定します。
関連する用語とのつながり
従児格は食神格・傷官格と同じ食傷の系統を土台にしていますが、日干が支えを持たない極端な命式である点で通常の食神格・傷官格とは前提が異なります。官殺の有無が成立を左右する重要な確認点です。
よくある誤解
従児格=子供や表現力にだけ縁がある、という限定的な理解は単純化しすぎとされます。食傷が財へつながる流れ全体を象徴する格局であり、才能を発揮しやすい方向性として広く語られます。
大運・年運の巡りとの関係でも、食傷・財を助ける方向であれば従児の流れを保ちやすく、逆に印綬運が巡ると食傷そのものが剋されるため、この点も注意すべき節目とされます。
流派による違いと、本サイトでの扱い
食神・傷官の勢いが集まり、さらに財へ流れる形を読みます。食傷が多いだけで決めず、月令や命式全体の流れを合わせて見ます。
出典・参考文献
- 滴天髓(原著者未詳、清・任鉄樵 闡微) 卷七 順局
- 滴天髓闡微(清・任鉄樵 注) 順局
- 滴天髓 從化論 從化論(本文行111–119)
- 滴天髓闡微「下篇・順局第五十一」 從兒不管身強弱、只要吾兒又得兒