従格じゅうかく
意味と読み方
従格は、日干そのものを普通に支える読みでは捉えにくいほど、命式が一方向へ偏ったときに、その強い勢いに「従う」と考える特殊な型の総称です。財が強い、官殺が強い、日干を支える力が極端に強いなど、何に従うかでさらに分けます。
たとえば日干の支えがほぼなく、財の勢いが大きい場合は従財格の候補になります。ただし支えが一つでもあれば必ず不成立、という単純な数え方ではなく、位置や強さの確認が必要です。従格は一般の身強・身弱の延長だけでは読みにくい命式を扱う例外的な枠組みで、名称が出ただけで人生が特殊だと断定するものではありません。
支えの少ない日干でも、強いのが財なのか官殺なのかで従う先は違います。「従格」だけでは何に従うかはまだ確定しません。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
従格とは、日干の勢いが極端に弱く、支える構成(比劫・印綬)がほとんど無い場合に、日干を支えようとせず、むしろ命式を支配する強い勢い(財・官殺・食傷のいずれか)に「従う」ことで安定を図る、という考え方に基づく格局の総称です。本サイトの分類には従財格・従殺格・従児格・従勢格・従強格があります。ただし従強格は日干側が強い型なので、日干が弱く外の勢いに従う四型と同じ成立条件にはできません。
原典での記述
日主孤弱無氣,天地人元絶無一毫生扶之意…從之而已
滴天髓は「從化論」で、日干が孤立して弱く、命式のどこにも生じ扶ける要素が全く無い場合には、日干を無理に支えようとせず勢いに従うべきだと説きます。従格が成立するには、支える気配が本当に無いという条件(真従)が重要とされます。任鉄樵の注釈は、この判定を誤ると「仮従」(本当は支えがあるのに無理に従格として読んでしまう誤り)に陥ると警告し、通根の有無を厳密に確認する必要性を強調しています。
命式での見方
成立する例として、日干の通根がまったく無く、命式の大半が財星で占められ、財を生む食傷、財を支える官殺も調っている場合は、真従に近い従格として読まれます。逆に成立しない例として、命式の大半が財星に見えても、地支のどこか一柱にでも日干を支える比劫・印綬の根があれば「従いきれていない」と判断され、身弱の通常の読み方(扶抑)に戻すことになります。
成り立ちと歴史
従格の考え方は、身強身弱による扶抑という通常の枠組みでは説明しきれない極端な命式を扱うために、清代の滴天髓で体系的に整理されたとされます。
よくある誤解
従格は「支配的な星に人生を支配される」という意味ではなく、扶抑という通常の調整軸が働かないほど偏った命式を、別の原理(勢いに沿う)で読むための分類です。
本サイトでの扱い
本サイトは、日干が弱く外の勢いに従う型と、日干を支える勢いが強い従強格を区別し、外格の候補を判定します。
関連する用語とのつながり
従格は身弱・扶抑という通常の読み方の延長線上にありながら、それとは異なる原理(勢いに従う)を用いる点が特徴です。専旺格・化気格とあわせて、外格全体の考え方を理解すると位置づけがつかみやすくなります。
流派による違いと、本サイトでの扱い
従格・化格・専旺格(外格)の成立条件は古典間で不一致があるため、当サイトは条件を満たすものだけを確定判定とし、境界例は候補として示す。
出典・参考文献
- 滴天髓闡微(清・任鉄樵 注) 從化論
- 滴天髓 從化論 從化論(本文行111–119)
- 子平真詮 論雜格 巻四 四十七、論雜格(本文行44–53)
- 滴天髓闡微「下篇・從象第四十七」 日主孤立無氣…乃為真從也