病びょう
意味と読み方
病は、草木や人の一生の比喩で、働き方が変わる場面を表す段階名です。十二運では日干と地支の関係に付けます。
病名・健康状態・治療の必要性を示すものではありません。健康の判断は医療専門家に委ね、命式では補助の記号として扱います。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
病(びょう)は十二運の第七段階で、衰えがさらに進み、日干の気が弱り病んだような状態を表します。
原典での記述
萬物病,如人之病也
三命通會 巻二は病を「万物が病む段階」とし、人が病を患う様子にたとえています。
命式での見方
日干から見て特定の地支が病にあたる場合、その柱は日干を支える力が弱いとされます。ただし病だけで凶と断定せず、他の柱の通根や格局全体のバランスとあわせて判断します。
成り立ちと歴史
病は、人の一生になぞらえた十二運のなかで、老いによる衰弱を表す段階として位置づけられ、後続の死・墓・絶とともに「弱い段階群」として扱われます。
流派による違い
病を強い凶意として扱う通俗的な説明もありますが、子平真詮・滴天髄の系統では十二運単独で吉凶を断じることに慎重で、格局・用神の判断を優先します。
日干ごとの位置(十干×十二運)
衰えがさらに進み、気が弱り病んだような状態の第七段階です。日干ごとに病にあたる地支は次のとおりです。
- 甲:巳
- 乙:子
- 丙:申
- 丁:卯
- 戊:申
- 己:卯
- 庚:亥
- 辛:午
- 壬:寅
- 癸:酉
命式での見方(具体例)
たとえば日干が壬(水)で日支に寅があれば、寅は壬の病にあたります。根としては弱い段階ですが、命式全体に他の通根や印星の支えがあれば、この一柱だけで身弱と断定はしません。
解釈の幅とよくある誤解
病は衰えがさらに進んだ段階として位置づけられますが、これも死・墓・絶に向かう連続的な変化の一場面にすぎず、実際にその年・その柱が「病気になる」ことを直接意味するものではありません。命理書における十二運の用語は、あくまで気の強弱を人の一生になぞらえた比喩表現であり、字面から連想される具体的な出来事(病気・死・埋葬)とは区別して理解する必要があります。
本サイトでの扱い
当サイトでは病を通根の弱さを見る参考情報として補助的に用い、吉凶の断定材料にはしません。
流派による違いと、本サイトでの扱い
十二運は日干と地支の関係を、生長や衰えなどの段階になぞらえた見方です。名前を現実の健康・寿命・成功に直結させず、命式全体と合わせて読みます。
出典・参考文献
- 淵海子平(宋・徐大升)
- 三命通會(明・萬民英) 巻二 論五行旺相休囚死并寄生十二宮
- 三命通會/卷二「論五行旺相休囚死並寄生十二宮」 第8節