通根つうこん
意味と読み方
通根は、上段にある文字が、下段にも同じ五行の支えを持つことです。地面の下に根を張った植物のように、見えている働きに土台がある状態を表します。
たとえば上段に木の甲があり、下段の寅の内側にも木があれば、甲が根を持つと読みます。透干は「内側の文字が表にも出ること」、通根は「表の文字に内側の支えがあること」です。根があるかだけでなく、季節や根の状態も一緒に読みます。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
通根(つうこん)は、天干(年干・月干・日干・時干)と同じ五行の気が、命式のいずれかの地支の蔵干のなかに含まれていることを指します。天干が地支に「根を通わせている」状態を意味し、日干の強弱判定で特に重視されます。
原典での記述
是故十干不論月令休囚、只要四柱有根、便能受財官食神而当傷官七殺
子平真詮の論十干得時不旺失時不弱には、十干は月令で休囚(弱い時期)であっても、四柱のどこかに根があれば財官食神を受け止め、傷官七殺に耐えることができるという趣旨の記述があります。続けて「長生禄旺は根の重きもの、墓庫余気は根の軽きもの」として、根の強さにも段階があることが説かれます。
命式での見方
日干と同じ五行が、日支・月支・年支・時支のいずれかの蔵干(本気・中気・余気)に含まれているかを確認します。長生・禄・帝旺にあたる強い根と、墓・余気にあたる軽い根とでは、日干を支える力の大きさが異なります。
成り立ちと歴史
通根の考え方は、月令だけで日干の強弱を単純に判断する簡略な方法(「得時なら旺、失時なら衰」)を退け、四柱全体の根の有無まで含めて総合的に判断すべきだとする子平真詮の主張の核心をなしています。
流派による違い
通根の強さをどこまで数値化するかは流派によって差があり、簡易な点数法を用いる書物もあれば、子平真詮のように質的な段階分け(根の軽重)で説明する書物もあります。
具体例(2つ目)
たとえば日干が庚(金)で、月支に申(本気:庚)、時支に酉(本気:辛)があれば、庚は申にも酉にも通根しており、非常に強い根を持つ構成になります。この場合、月令からの得令とあわせて、日干はかなりの身強と判定されやすくなります。
よくある誤解
通根を「地支に同じ字の干があるかどうか」という表面的なチェックだけで済ませる誤解がありますが、実際には地支の蔵干(本気だけでなく中気・余気も含む)まで確認する必要があり、また通根の強さ(長生・禄・帝旺にあたる強い根か、墓・余気にあたる軽い根か)まで区別して評価します。
本サイトでの扱い
当サイトでは通根を旺衰判定の必須の補正要素とし、得令・得地・得勢の三要素に通根強度の補正を掛けて強弱を判定します。簡易な点数法は補助表示にとどめます。
出典・参考文献
- 子平真詮(清・沈孝瞻) 論十干得時不旺失時不弱
- 三命通會/卷二 目次