十二支

酉とり

意味と読み方

酉は、秋の中ほどに配される金の地支です。時計ではおおむね17時から19時を酉の刻と呼び、夕方に近い時間帯を表します。

たとえば時支が酉なら、出生時刻が17時・19時の境目から離れているかを確認します。鳥の象や金の一字だけで、恋愛や対人関係を判断しません。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

酉(とり)は十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)のうち10番目の字です。四柱推命では年支・月支・日支・時支のいずれかに現れる基本の文字で、五行は金、季節は秋に配されます。地支は内部に複数の天干(蔵干)を持つ点が天干と異なります。

原典での記述

後漢の班固が編纂した『漢書』律暦志には、十二支それぞれの字義を続けて説明した一節「孳萌於子,紐牙於丑,引達於寅,冒茆於卯,振美於辰,已盛於巳,咢布於午,昧薆於未,申堅於申,留孰於酉,畢入於戌,該閡於亥」があります。この中で酉は「留孰於酉」と説明され、万物が留まり熟す段階を表すと解釈されています。前漢の司馬遷『史記』律書にも近い趣旨の説明「故曰:酉」があり、両書で共通する理解として確認できます。

五行への配当

隋代の『五行大義』巻第一(京都大学人文科学研究所訳注版)には「西方申酉金也」とあり、酉が金に配されることが記されています。季節の配当は、この五行配当と暦学上の月建(正月を寅とする夏正)を組み合わせた通説に基づきます。

命式での見方

酉が四柱の地支に出ている場合、その柱の五行・季節の情報に加えて、酉の内部に蔵する天干(蔵干)が通変星や格局の判定に使われます。年支・月支・日支・時支のどこに酉があるかによって、表す関係領域(祖先・父母・自分自身・子孫など)も変わります。

十二支の動物

酉を鶏に結びつける呼び方は日本でも広く使われています。後漢の王充『論衡』物勢篇に「酉,雞也」とあり、十二支と動物を対応させる説明は前1世紀の後漢の文献まで遡って確認できます。この動物の対応は、五行・陰陽・蔵干とは別系統の民俗的な呼び名であり、四柱推命の計算そのものには使いません。

本サイトでの扱い

当サイトでは酉を含む十二支すべてについて、五行・季節の配当を蔵干・十二運・神殺の計算に共通して用います。読みは「とり」の訓読みで表記し、六十干支の計算基盤としています。動物の呼び名は暦の表記として併記しますが、鑑定の計算根拠には用いません。

流派による違いと、本サイトでの扱い

十二支の字義や五行への配当は、古い暦や五行説に基づく伝統的な説明です。暦上の位置を表す意味と、人の性格を読む解釈は分けてご覧ください。

出典・参考文献