地支ちし
意味と読み方
地支は、子・丑・寅など、十二支の別名です。命式の各欄の下段に置かれる文字で、年の干支としてなじみのある十二支を、月・日・時にも使っています。
たとえば「甲子」の子が地支です。月の欄なら季節、時の欄なら時間帯を表す役割があります。また、地支の内側には木・火などの働きが含まれると考え、その内訳を蔵干と呼びます。上段の天干とは、表の中での役割が異なります。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
地支(ちし)は、十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)の別称で、天干に対して「地」に配される要素であることからこう呼ばれます。四柱それぞれの下段に配置される支がこれにあたります。
原典での記述
子平真詮の論陰陽生死には、天干が動いて止まないのに対し、地支は静かで一定であるという趣旨の記述があります。地支は天干に比べて内部に蔵干(複数の干)を含む複雑な構造を持ち、月律分野・通根といった概念の土台になります。
命式での見方
地支には、その内部に蔵された干(蔵干)があり、月支であれば司令干(元命)を求める基礎になります。日干が地支に通根しているかどうかは、強弱判定の重要な要素です。
成り立ちと歴史
地支は本来、月や季節・方位・時刻を表す暦の単位として発達し、のちに十二の動物(十二生肖)や五行が配されました。天干より複雑な構造(蔵干)を持つのは、地支が季節の移り変わりという連続的な変化を表現する必要があったためと考えられます。
流派による違い
地支の蔵干の構成(本気・中気・余気の日数配分)は、三命通会系と阿部泰山式などで数値が異なります。
具体例(2つ目)
たとえば日支に辰・戌・丑・未(四墓)が複数そろう命式は、蔵干が豊富で複雑な構成になりやすく、格局判定において候補となる十神が複数出てくることがあります。このような命式では、司令干の判定(節入りからの経過日数)がとくに重要になります。
よくある誤解
地支を天干より軽視し、天干どうしの関係だけで命式を読もうとする誤解がありますが、実際には地支の蔵干こそが五行の実質的な力の源とされ、天干は地支の力が表面化したものとして読まれます。
地支はまた、十二支そのものが「辰」(日月星辰の辰、天体の運行)に由来するという説もあり、暦・天文と切り離せない起源を持つとされます。天干が「日を数える記号」として発達したのに対し、地支は「月・季節・方位・時刻」といった、より広い時間・空間の枠組みを表す記号として発達してきたと考えられています。
本サイトでの扱い
当サイトでは地支の蔵干を月律分野方式(三命通会)で判定し、通根の強さを旺衰判定の重要な要素として用います。