占いをする人はどれくらい?日本と海外の調査を読み解く

「占いをする人はどれくらい?」への答えは、何を「する」と数えるかで変わります。朝の占いを見る、有料で相談する、占星術を信じる、人生の判断に使う。これらを一つの利用率にまとめることはできません。日本と海外の原調査を例に、数字の前に読むべき対象、年、設問を整理します。
まずは同じ米国調査の四つの数字
Pew Research Centerは2024年10月、米国成人9,593人を対象に占星術・タロット・占い師との関わりを調べ、2025年に結果を公表しました。占星術またはホロスコープ、タロット、占い師のいずれかに年1回以上接する人は全成人の30%。全成人の20%は主に楽しみとして、10%は役立つ示唆を得るために利用すると答えました。Pew Research Centerの原報告
同じ報告の「占星術を信じる」は米国成人の27%。ここで問われたのは、星や惑星の位置が人の生活に影響するという信念です。占い師やタロットまで一括して信じる割合ではありません。重大な人生の決定でこれらから得た情報に「大いに頼る」は全成人の1%、「少し頼る」は5%。この依拠の追加設問は、主に役立つ示唆を求めて利用すると答えた人に出されました。したがって30%全員に同じ質問をした結果として、依拠の割合を読み直してはいけません。
| 指標 | 全米成人に対する報告値 | 何を示すか |
|---|---|---|
| 年1回以上の接触 | 30% | 占星術・タロット・占い師のいずれか |
| 主に楽しみとして利用 | 20% | 利用の主な目的 |
| 占星術を信じる | 27% | 星や惑星の位置への信念 |
| 重大な決定で大いに頼る | 1% | 示唆目的の利用者への追加設問を全成人比で表示 |
目的や信念を尋ねる調査は、未来予測が実際に正確かどうか、利用後に判断が良くなったかどうかを測定したものではありません。
日本の「見る」は調査の範囲を確認する
マイボイスコムの2016年1月調査は、同社のインターネットモニター11,001人に「どのような占いを見ますか。またはどのようなところで占ってもらいますか」と複数回答で尋ねました。無料公開部分では、見る・見てもらう人は全体の約5割と報告されています。テレビの占いコーナー、おみくじなども選択肢に入るため、この数字を「四柱推命を使う人」「有料鑑定を買う人」の割合とは読めません。ネットモニターの2016年の回答であり、2026年現在の日本全体の利用率でもありません。
同じ調査では「占いは信じない」が全体の3割弱と報告されています。信じない人が一切見ない、という意味にはなりません。ただし公開集計だけで「信じない人のうち何人が見たか」という交差した割合は分かりません。信じないのに見てしまう楽しみ方では、この違いを具体的な場面から考えます。
有料経験者の調査は「全国の利用率」ではない
ウェブスターマーケティング/LoveMA!は、2023年2月に有料の占いを利用した経験がある505人へ、インターネットで任意回答の調査を行いました。占いをする理由では「アドバイスを聞きたい」が155人、「後押ししてほしい」が86人でした。LoveMA!の調査発表。最初から有料経験者に絞り、回答者も自分で参加した集団です。日本人の何%が有料占いを使うか、この資料からは計算できません。対人相談への理由を、自動鑑定の購入理由へそのまま移すこともできません。
「海外では何%」も、設問をそろえて読む
Pew Research Centerの2025年公表の国際比較では、「未来を見るために占い師、ホロスコープ等を利用するか」という設問を35か国で扱っています。南アフリカ47%、インド45%、米国9%。日本は女性25%、男性13%と報告されています。Pew Research Centerの国際比較。調査は主に2024年の国別サンプルで行われています。国際比較の米国9%と、先ほどの米国30%は矛盾ではありません。前者は「未来を見るため」、後者は楽しみを含む年1回以上の接触です。数値差を、短期間で人気が変わった証拠にはできません。
日本の2016年調査の約5割とも、対象年・標本・回答方法・含む占いの種類が違います。比較するときは「占い」という同じ語があるかより、実際に聞かれた文章を見る必要があります。
数字を読むときの四つの確認
- 誰に聞いたか。全国の成人、有料経験者、ネットモニターでは分母が違います。
- いつ聞いたか。公表年と調査年は分けます。古い資料を現在値にしません。
- 何を聞いたか。見る、信じる、未来を見るために使う、判断に頼るでは答えが変わります。
- 何が測られていないか。利用の理由、効果、予測性能を、単一の利用率から推測しません。
占いをする人の「一つの割合」を探すより、自分が知りたい行動に合う設問を選ぶことが近道です。利用目的が複数あることは、人はなぜ占いに頼るのかで整理しています。