基本

相剋そうこく

意味と読み方

相剋は、五行の一つが別の一つを「抑え、形を整える関係」です。水が火を消す、金属の刃物が木を切る、といったたとえで、木→土→水→火→金→木の順に働くと考えます。

抑えるという言葉から悪い関係に見えますが、伸びすぎた枝を剪定するように、必要な調整となる場合もあります。相性で相剋があるだけで不仲とは判断しません。何を抑えることが、全体の助けになるか負担になるかを読むための言葉です。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

相剋(そうこく)は、木・火・土・金・水の五行が、木は土を、土は水を、水は火を、火は金を、金は木を抑える(剋する)という、五行が互いに抑え合う関係を指します。相生と対になる考え方で、こちらも5段階で一巡します。

原典での記述

後漢の『白虎通義』五行篇には「五行所以相害者,天地之性,衆勝寡,故水勝火也;精勝堅,故火勝金;剛勝柔,故金勝木;專勝散,故木勝土;實勝虚,故土勝水也」とあり、五行が互いに勝つ(剋する)関係とその理由が一次資料として確認できます。この一節は、水が火に勝つ理由を「多いものが少ないものに勝つから」、火が金に勝つ理由を「精妙なものが硬いものに勝つから」というように、五行それぞれの性質にたとえて説明しています。

相剋の順序

『白虎通義』の記述を五行の巡りとして並べ直すと、金は木に勝ち、木は土に勝ち、土は水に勝ち、水は火に勝ち、火は金に勝つという循環になり、一般に言われる相剋の順(木剋土・土剋水・水剋火・火剋金・金剋木)と同じ循環です。相生が「生み育てる」関係であるのに対し、相剋は「抑える・打ち勝つ」関係として位置づけられています。

命式での見方

四柱推命では、日干を剋す五行の星を官殺(偏官・正官)、日干が剋す五行の星を財(偏財・正財)と呼ぶなど、相剋の関係も通変星の名前の元になっています。相剋の関係が強すぎたり弱すぎたりする場合は、命式の強弱や用神の判定に影響します。相生・相剋の両方を合わせて見ることで、命式全体の五行の偏りを把握します。

本サイトでの扱い

当サイトでは、相剋の関係を通変星(偏官・正官・偏財・正財など)の判定と、命式全体の五行のバランス・強弱を見る際の基本ルールとして用います。剋する・剋されるという関係を、一方的に不利な関係とは説明せず、命式全体の中でどう働くかを合わせて示します。

流派による違いと、本サイトでの扱い

相剋は、木→土→水→火→金→木と抑える関係が巡ります。剋は必ずしも悪い意味ではなく、強すぎる働きを整える場合もあります。

出典・参考文献