逆行ぎゃっこう
意味と読み方
逆行は、大運の干支が六十干支の並びを後ろへたどる進み方です。たとえば月柱が甲子なら、最初の大運は癸亥、次は壬戌という順になります。「逆」の字は運が悪い、人生が後退するという意味ではありません。順行と同じく、大運表でどの干支を何歳の時期に置くかを決める方向の名前です。
伝統的な方式では年の天干の陰陽と性別を組み合わせて方向を定め、最初の切り替わりは起運で求めます。逆行で巡る干支が命式のどの働きに触れるかは、その人の命式によって異なります。並びの向きだけから吉凶を読まず、大運・年運と元の命式との関係を見る必要があります。
甲子から癸亥へ戻るとき、甲の前が癸、子の前が亥です。干支を一組として前の順序へ進めると理解できます。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
逆行とは、大運が命式の月柱を起点に、干支の並び順とは逆に、後ろへ後ろへと進んでいく方向を指す言葉です。順行と対になる考え方です。
原典での記述
三命通會「論大運」は、生まれた年干の陰陽と、生まれた人の性別の組み合わせによって、大運が順行するか逆行するかが決まるという規則を示します。一般に、陰年生まれの男性・陽年生まれの女性は逆行とされます。同章は、この規則の背景を「陽は進み陰は退く」という陰陽の基本的な性質から説明しており、順行とあわせて男女・年干の陰陽の組み合わせによって進む方向が定まる仕組みを丁寧に示しています。
命式での見方
逆行の場合、大運は月柱の前の干支、さらにその前の干支へと、六十干支の並び順とは逆向きに進みます。例えば月柱が甲子であれば、逆行の場合は癸亥、壬戌、辛酉と続きます。この並びのなかで、命式の用神にあたる十神が巡ってくる大運がどこにあるかを確認することが、逆行の命式を読む基本的な手順です。
成り立ちと歴史
順行・逆行という区分は、陰陽の巡りが男女・年の陰陽によって向きを変えるという、陰陽五行説の基本的な考え方に基づいて体系化されたとされます。
本サイトでの扱い
本サイトは年干の陰陽と性別の組み合わせから順行・逆行を判定し、大運の算出に用います。起運の年齢の算出とあわせて、順行・逆行の判定は大運全体の土台となる情報です。
関連する用語とのつながり
逆行は順行と対になる考え方で、大運・起運とあわせて理解する必要があります。年干の陰陽(甲丙戊庚壬は陽、乙丁己辛癸は陰)という基礎知識も、順行・逆行の判定の前提になります。
逆行の場合も、命式の用神にあたる十神がどの大運で巡ってくるかを見通す手順は順行と同じですが、進む方向が逆になるため、若いうちに巡る十神と年齢を重ねてから巡る十神が入れ替わる点に注意が必要です。
大運表は年齢とともに一覧化されることが多く、順行・逆行のいずれであるかは、その一覧の並び方そのものを決める前提条件になります。
出典・参考文献
- 三命通会(明・万民英)
- 三命通會(明・萬民英) 論大運
- 三命通會 巻二 論大運(本文行300–315)
- 淵海子平 論大運(本文行346–373)
- 三命通会「論大運」 陰男陽女…逆而行之