大運とは? 10年ごとに巡る運と、起運・順逆の決まり方

大運とは、生まれてからの人生を10年ごとに区切り、それぞれの期間に干支を当てはめて読む、四柱推命の時期の巡りです。何歳から最初の大運が始まるか(起運)と、干支が生まれ月から順に進むか逆に進むか(順逆)は、生まれた年の干支の陰陽と性別によって決まります。
大運の前提となる四柱推命のしくみ全体は、「四柱推命とは?」で解説しています。
大運とは何ですか?
四柱推命の命式(生まれた瞬間の四柱)は一生変わりません。そこに時間の経過を重ねて読むのが、大運・年運・月運・日運です。このうち大運は、生まれ月の干支を起点に、10年を1つの単位として進みます。順または逆の順序で、60種類の干支(六十干支)を10年ごとに当てはめていくものです。
大運の干支はどうやって決まりますか?
大運の干支は、生まれ月の干支(月柱)が出発点です。後述する「順行」なら六十干支の並び順どおりに、「逆行」なら並び順を逆にたどりながら、10年ごとに1つずつ進めていきます。
順行・逆行はどうやって決まりますか?
大運が順行するか逆行するかは、生まれた年の干支の陽陰と、鑑定する人の性別の組み合わせで決まります。順行になるのは、年干が陽(甲・丙・戊・庚・壬)の男性と、年干が陰(乙・丁・己・辛・癸)の女性です。反対に、年干が陰の男性と、年干が陽の女性は逆行します。これは「陽男陰女は順行、陰男陽女は逆行」という、子平(四柱推命)の伝統的な規則です。
最初の大運はいつから始まりますか?(起運)
最初の大運は、生まれてすぐに始まるわけではありません。まず、生まれた瞬間から節入り(月が切り替わる二十四節気の「節」の瞬間)までの時間差を求めます。順行なら次に来る節入りまで、逆行なら直前の節入りまでの差です。この時間差を、一定の換算方法で年数・月数・日数に置き換えます。その結果が、生まれてから最初の大運が始まるまでの期間(起運)になります。
時間差を年数に置き換える換算方法は何ですか?
換算の基準は、「三日を一年、一時辰(2時間)を十日とする」という比率です。三命通会(明・万民英)に記述がある換算法で、四柱推命の大運の実務で広く使われている方法です。たとえば、生まれた瞬間から節入りまでが実時間で6日なら、2年に相当する換算になります。端数の日・時間・分も同じ比率で、年・月・日・時・分・秒まで比例配分して換算します。
交運とは何ですか?
最初の大運が始まる時点(起運)を過ぎると、そこからは10年ごとに次の大運へ切り替わるしくみです。この切り替わりの時点を「交運」と呼びます。当サイトでは、起運の年月日時から10年おきに9つの大運(起運から90年分)を示します。表示するのは、それぞれの期間と干支、日干から見た通変星です。
大運はどう読みますか?
各大運の干支(天干・地支)については、用神(命式のバランスを整える五行)と忌神(バランスを崩す五行)のどちらに近いかを見ます。そこから、その10年が追い風寄りか負担寄りかを読みます。大運の干支が命式の干支と合・冲・刑・害などの関係を作るかどうかも、調子を判定する材料です。用神・忌神の考え方は「用神とは?」で解説しています。
大運と年運・月運・日運はどう違いますか?
大運が10年単位であるのに対し、年運は1年単位(立春から翌年の立春まで)です。月運は1か月単位(節入りで区切る)、日運は1日単位です。年運・月運・日運も、大運と同じように命式の用神・忌神との関係を見て調子を判定します。大運は長い期間の傾向を、年運・月運・日運はより短い期間の傾向を表すものとして、重ねて読みます。
起運の年数はどうやって計算しますか?(具体例)
「三日を一年、一時辰を十日」という換算は、実時間の日数・時間数を、そのまま年数・月数・日数に置き換えるものです。換算の比率は、実時間3日が1年、実時間の1時辰(2時間)が10日です。たとえば、生まれた瞬間から節入りまでが実時間で9日なら、3年に相当する換算になります。端数(3日に満たない時間・分・秒)も同じ比率で、月・日・時・分・秒の単位まで比例配分して換算します。こうして求める起運の時期は、「◯歳◯か月◯日ごろ」という形です。
起運が生まれてすぐ(0歳)になることはありますか?
生まれた瞬間が節入りの瞬間とちょうど重なれば、時間差はほぼ0になり、起運もほぼ0歳(生まれてすぐ)です。逆に、時間差が最も大きくなるのは、順行なら節入りの直後に、逆行なら次の節入りの直前に生まれた場合です。時間差は最大でおよそ1か月分になります。このとき起運は10歳前後になります。起運の年齢は、生まれた日が節入りからどれだけ離れているかで決まり、その幅はおよそ0歳から10歳前後までです。
出生時刻が不明でも大運は計算できますか?
大運の起点となる時間差は、生まれた瞬間から節入りまでの実時間で決まります。そのため出生時刻が不明だと、起運の年数を1つに絞り込めません。そのため当サイトでは、出生時刻が不明なときは大運を表示しません。年・月・日の柱がどう決まるかは、「生まれた時間がわからないときの四柱推命」で解説しています。
大運を実際に確認するには、どうすればよいですか?
順逆の判定と起運の換算に必要なのは、生まれた年の干支の陰陽、性別、そして生まれた瞬間から直近の節入りまでの正確な時間差です。節入りの瞬間は、年によって日時が変わります。手計算で正確な起運日時を求めるなら、まず該当年の暦(節気の日時)を確かめます。そのうえで、時間差を「三日を一年、一時辰を十日」の比率で換算する作業が必要です。当サイトの命式作成フォームに生年月日時と出生地を入力し、命式の区分を選ぶと、この換算をふくめた起運の日時が表示されます。10年ごとの大運の干支も、9期分(起運から90年分)をまとめて示します。
計算結果で読む例:順行と逆行で起運はどう変わりますか?
同じ1990年(年柱は庚午で陽干)生まれの2例を並べます。命式の区分が違うと、進む向きと起運が変わります。
| 項目 | 例1 | 例2 |
|---|---|---|
| 入力 | 1990年5月15日 8時30分・東京都・男性 | 1990年6月8日 12時00分・東京都・女性 |
| 月柱 | 辛巳 | 壬午 |
| 向き | 順行(陽干の年・男性) | 逆行(陽干の年・女性) |
| 数える節入り | 次の節入り(芒種:1990年6月6日 7時46分)まで約22.0日 | 前の節入り(芒種:1990年6月6日 7時46分)から約2.2日 |
| 起運までの期間 | 7年3か月26日 | 0年8か月21日 |
| 起運 | 1997年9月10日 | 1991年3月1日 |
| 大運の干支 | 壬午(1997年〜)→ 癸未(2007年〜)→ 甲申(2017年〜) | 辛巳(1991年〜)→ 庚辰(2001年〜)→ 己卯(2011年〜) |
例1は月柱の辛巳から六十干支を先へ、例2は月柱の壬午から前へ進んでいます。時間差の約22.0日は三日を一年とする換算で7年あまり、約2.2日は1年に満たない期間になります。結果画面の大運の表では、最初の行の開始日が起運、各行の干支と通変星がその10年の巡りです。例1なら2017年からの10年は甲申で、日干の庚から見た通変星は偏財と表示されます。
例は架空の出生情報を当サイトの計算に入力した結果で、実在の人物ではありません。画面のどこを見ればよいかは「命式の見方を二つの例で練習:日干から大運まで読む順番」で順に追えます。
命式の柱と大運・年運が同じ干支になる場合を、当サイトでは伏吟と呼びます。同じ干支の重複と、現実の出来事の予測は区別します。
まとめ
- 大運は、生まれ月の干支を起点に、10年ごとに六十干支を当てはめていく時期の巡りです。
- 順行するか逆行するかは、生まれた年の干支の陽陰と性別の組み合わせで決まります(陽男陰女は順行、陰男陽女は逆行)。
- 最初の大運が始まるまでの期間(起運)は、時間差を年数に置き換えて求めます。使うのは生まれた瞬間から直近の節入りまでの時間差で、換算方法は「三日を一年、一時辰を十日」です。
- 各大運の干支が用神・忌神のどちらに近いかで、その10年の調子を読みます。
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出典・関連資料
- 大運の順逆の規則(陽男陰女順行・陰男陽女逆行)と、起運の換算方法(三日を一年、一時辰を十日)は、三命通会(明・万民英)に記述のある、子平(四柱推命)の伝統的な体系です。
- 大運が始まる日時と各期間は鑑定結果に表示されます。計算方法は当サイトの計算方法で確認できます。