基本

陰陽いんよう

意味と読み方

陰陽は、一つの物事を、動と静、外へ広がる動きと内に蓄える動きのような、対になる二つの面からとらえる考え方です。陰が悪く、陽がよいという区別ではありません。

四柱推命では、木・火・土・金・水をそれぞれ陰と陽に分けます。たとえば木なら甲と乙の一組です。同じ木でも働き方を分けるために使い、本人の性別や明るい・暗いという性格をそのまま表す記号ではありません。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

陰陽(いんよう)は、万物の性質を対になる二つの側面(動と静、表と裏、進と退など)でとらえる中国古来の思想です。四柱推命では、十干・十二支のそれぞれに陽と陰が配され、通変星の判定(陰陽の同異)や十二運の進み方(陽順陰逆)の基礎になります。

原典での記述

陽主聚、以進為進、故主順;陰主散、以退為退、故主逆

子平真詮の論陰陽生死には、陽は集まる性質を持ち進むことを進むとするため順行し、陰は散る性質を持ち退くことを退くとするため逆行する、という趣旨の記述があります。この一節が、陽干は十二運を順行し、陰干は逆行するという原則の根拠になっています。

命式での見方

日干の陰陽と、他の干・蔵干の陰陽が同じか異なるかによって、通変星(比肩か劫財か、正官か七殺かなど)が決まります。また、十二運の算出でも、陽干か陰干かによって地支を数える方向(順行・逆行)が変わります。

成り立ちと歴史

陰陽の思想は五行説よりも古く、『易経』にさかのぼる二元論的な世界観が、漢代以降に五行説と統合され、陰陽五行説として体系化されました。十干・十二支への陰陽の配当も、この統合の過程で整えられました。

流派による違い

陽干は順行、陰干は逆行という十二運の原則(陽順陰逆)は広く共有されていますが、これを簡略化して全干を順行のみで扱う書物もあり、実務での扱いには幅があります。

具体例(2つ目)

たとえば日干が甲(陽木)で、地支に亥(長生)があれば、十二運は亥から順行(子・丑・寅……の順)で数えます。一方、日干が乙(陰木)で地支に午(長生)があれば、十二運は午から逆行(巳・辰・卯……の順)で数えます。この順行・逆行の違いは、陰陽の性質の違いから直接導かれるものです。

よくある誤解

「陽が良いもの、陰が悪いもの」という単純な優劣で捉える誤解がありますが、陰陽はあくまで性質の違い(進むか退くか、集まるか散るか)を表す対概念であり、四柱推命においてどちらか一方が優れているという序列を意味するものではありません。

本サイトでの扱い

当サイトでは陽順陰逆の原則で十二運を算出し、通変星の判定にも陰陽の同異を厳密に用います。

出典・参考文献