十二運

建禄けんろく

意味と読み方

建禄は、役目を得て暮らしを立てる場面になぞらえた言葉です。十二運では臨官とも呼ばれ、日干と地支の組み合わせに付けます。

実際の就職や収入を予告するものではありません。月支が日干の禄に当たる場合など、命式の配置を説明する記号として使います。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

建禄(けんろく)は十二運の第四段階で、若者が官職に就き、禄(給与・地位)を得て自立するような、力の充実した時期を表します。臨官(りんかん)とも呼ばれます。

原典での記述

建禄者、月建逢禄堂也

子平真詮の論建禄月劫には、建禄とは月支が日干の禄堂(十二運の建禄にあたる支)に一致することを指すという趣旨の記述があります。この一節は、建禄月劫格という特殊な格局の成立条件を定める根拠として引用されます。

命式での見方

日干から見て月支が建禄にあたる場合、日干は月令から直接の禄を得ている状態となり、身強に傾きやすいとされます。子平真詮の論建禄月劫では、月支が禄堂であることをもって初めて建禄月劫格が成立し、他の柱の透干だけをもって安易にこの格に採ってはならないと説かれます。

成り立ちと歴史

建禄は、官職に就いて俸禄を受ける人生の充実期にたとえられ、十二運のなかでも帝旺に次ぐ強い段階として位置づけられてきました。

流派による違い

建禄を臨官と同一の段階として呼ぶか、別の呼称として使い分けるかは書物によって差があります。当サイトでは建禄・臨官を同じ段階を指す語として扱います。

日干ごとの位置(十干×十二運)

若者が官職に就き禄を得て自立するような、力の充実した第四段階です。日干ごとに建禄(臨官)にあたる地支は次のとおりです。

  • 甲:寅
  • 乙:卯
  • 丙:巳
  • 丁:午
  • 戊:巳
  • 己:午
  • 庚:申
  • 辛:酉
  • 壬:亥
  • 癸:子

命式での見方(具体例)

たとえば日干が庚(金)で月支に申があれば、申は庚の建禄(禄堂)にあたり、建禄月劫格の成立条件(月支が禄堂であること)を満たします。この場合、他の柱に透干がなくても建禄月劫格として取格します(子平真詮の規則)。

本サイトでの扱い

当サイトでは、月支が日干の建禄にあたる場合に限り建禄月劫格の成立条件の一つとして扱い、他の柱の透干だけでこの格に採ることはしません(子平真詮の規則に基づく)。

流派による違いと、本サイトでの扱い

建禄月劫格の成立条件(月支が禄堂であること)は子平真詮『論建禄月劫』の規則に基づき、2026年の格局優先順位の見直しで実装した内容と整合する。

出典・参考文献