十二運

墓ぼ

意味と読み方

墓は、収穫物を蔵に収める場面や、ものを納める場面になぞらえた段階名です。十二運では庫と呼ぶこともあります。

実際の墓・死別・不幸を示す言葉ではありません。日干と地支の組み合わせを整理する記号で、蔵干や冲など別の用語と混同しないようにします。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

墓(ぼ)は十二運の第九段階で、日干の気が土のなかに蔵され、静かに収まっている状態を表します。庫(こ)とも呼ばれます。

原典での記述

以萬物成功而藏之庫,如人之終而歸墓也

三命通會 巻二は墓(庫)を「万物が成し遂げられて蔵に収められる段階」とし、人が生涯を終えて墓に帰る様子にたとえています。

命式での見方

日干から見て特定の地支が墓にあたる場合、その柱は日干の気を内に蔵している状態とされ、冲(対冲の地支が命式にある)によって庫が開き、蔵された気が働き出すという解釈がしばしば用いられます。

成り立ちと歴史

墓(庫)の思想は、蔵干における四墓の地支(辰戌丑未)の位置づけと密接に関わり、五行の気が一時的に収蔵され、条件が整うと再び活性化するという循環の考え方を反映しています。

流派による違い

墓を単純に弱運とみなす立場と、「冲で開く」ことによる財庫・官庫としての吉意を重視する立場があり、実務での扱いには幅があります。

日干ごとの位置(十干×十二運)

気が土のなかに収蔵される第九段階です。庫とも呼ばれます。日干ごとに墓にあたる地支は次のとおりです。

  • 甲:未
  • 乙:戌
  • 丙:戌
  • 丁:丑
  • 戊:戌
  • 己:丑
  • 庚:丑
  • 辛:辰
  • 壬:辰
  • 癸:未

命式での見方(具体例)

たとえば日干が甲(木)で日支に未があれば、未は甲の墓(木の庫)にあたります。命式に未を冲する丑があれば「庫が開く」と表現されることがあり、蔵された気が働き出す構成として読まれることがあります。

解釈の幅とよくある誤解

墓(庫)は、他の弱い段階(病・死・絶)とは性質が異なり、気が消えるのではなく土のなかに「収蔵」される状態として説明されます。命式にその墓を冲する地支があれば「庫が開く」と表現され、蔵された気が働き出す構成として吉意に転じることがあるとする解釈が実務で広く使われています。財の墓であれば財庫、官の墓であれば官庫として、蓄えられた資源が特定の条件で引き出されるという読み方がなされます。

本サイトでの扱い

当サイトでは墓を通根の一形態として扱い、冲による庫の開閉は格局・用神の判定における個別規則で評価します。

流派による違いと、本サイトでの扱い

十二運は日干と地支の関係を、生長や衰えなどの段階になぞらえた見方です。名前を現実の健康・寿命・成功に直結させず、命式全体と合わせて読みます。

出典・参考文献