刑けい
意味と読み方
刑は、特定の十二支の組み合わせに付けられた緊張関係の名前です。子と卯、寅・巳・申、丑・戌・未の組、そして辰同士など同じ支が重なる自刑があります。たとえば子と卯が命式にあれば、子卯の刑として確認します。法律上の刑罰を受けるという意味ではありません。
『滴天髄』は刑や害について、組み合わせによって動く場合と動かない場合があると記しています。したがって刑の字を一つ見つけて災難と決めることはできません。鑑定では支がどの位置にあり、ほかの合や冲、五行の強さとどう関わるかを見ます。刑は命式中の関係を整理する目印で、本人の行動や人間関係を断定する印ではありません。
寅・巳・申の刑と子・卯の刑は同じ「刑」でも組み合わせが違います。まず該当する支を取り違えずに確認します。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
刑(けい)とは、十二支のうち特定の組み合わせが並ぶと、互いに傷つけ合うような緊張関係が生じるとされる考え方です。寅巳申・丑戌未・子卯、および自刑(辰・午・酉・亥が同じ支同士で並ぶ場合)の4種があります。
原典での記述
三刑生於二合、亦如六害生於六合之義
三命通會「論三刑」は、三刑(寅巳申・丑戌未)が二合(三合が2つ重なる関係)から生じることを、六害が六合から生じるのと同じ論理で説明します。寅巳申・丑戌未・子卯・自刑(辰午酉亥)の4種の組み合わせが整理されています。この章は、寅巳申を「無恩之刑」、丑戌未を「持勢之刑」、子卯を「無礼之刑」と呼び分け、それぞれの成立の背景(恩を仇で返す、勢いを持って争う、礼を欠くなど)を古い言い伝えとともに説明しています。
命式での見方
成立する例として、地支に寅・巳があれば寅巳申の刑の一部が成立している可能性があります。刑は冲ほど直接的な対立ではなく、内側からじわじわと緊張が生じる関係として語られることが多いとされます。強く働く例として、寅巳申の3支すべてが命式にそろっている場合は、2支だけの場合よりも刑の作用が明確に出ると説明されることがあります。逆に、寅巳のみで申を欠く場合は、部分的な刑として、完全にそろった場合よりも作用が弱いと見られることがあります。
成り立ちと歴史
三刑の考え方は、三合局同士が入り組む構造から導かれるとされ、三命通會で体系的に整理されています。
よくある誤解
刑=必ず不幸が起きる、という断定は避けるべきとされます。命式全体の構成や、他の吉星・凶星との組み合わせによって扱いが変わります。
本サイトでの扱い
本サイトは寅巳申・丑戌未・子卯・自刑の4種を刑として評価に組み込み、断定的な吉凶表現は避けています。
関連する用語とのつながり
刑は冲・害・破とあわせて地支の緊張関係を構成する要素のひとつです。自刑は刑の一種として区別され、同じ支同士が重なる点が他の3種の刑とは異なります。
流派による違いと、本サイトでの扱い
三命通會「論三刑」に寅巳申(無恩之刑)・丑戌未(恃勢之刑)・子卯(無礼之刑)・辰午酉亥(自刑)の四種の刑がそれぞれ原文とともに説明され、「三刑生於二合、亦如六害生於六合之義」と合から刑が生じる論理も明記される。当サイトの地支関係判定の刑・害の扱いと整合する。
出典・参考文献
- 三命通會(明・万民英) 巻二 論三刑
- 三命通會(明・萬民英) 論三刑
- 三命通會 巻二 論十干合、論十干化氣、論支元六合、論支元三合、論六害、論三刑、論衝擊(目次・本文行398–460)
- 滴天髓 地支論 地支論(本文行120–139)