神殺

寡宿かしゅく

意味と読み方

寡宿(かしゅく)は、年支の属する方位を基準に、ほかの柱の地支と照合する神殺です。孤辰と対になりますが、対応する支は異なります。古典には家族・配偶者との縁に関する解釈があるものの、性別から結婚・離別・死別を決める根拠としては使いません。

寡宿と孤辰の調べ方

年支の方位から照合する支
年支 寡宿 孤辰
亥・子・丑 戌 寅
寅・卯・辰 丑 巳
巳・午・未 辰 申
申・酉・戌 未 亥

『三命通会』「論孤辰寡宿」の亥子丑・寅卯辰の記述と、他方位もこれに準じるという指示による配当です。ほかの方位の配当は、この考え方に沿って読むものです。

架空の計算例

1990年5月15日8時30分・東京都、標準時の架空入力は庚午・辛巳・庚辰・庚辰です。年支が午なので寡宿は辰、孤辰は申に照合します。日支と時支に辰があり寡宿が表示されますが、申はなく孤辰は表示されません。これは当サイトの対応表を再現する例で、本人の結婚や人間関係を予測するものではありません。

当サイトでは他の配置を補助的に読み、格局や用神の決定には神殺を使いません。比較する際は孤辰と神殺全体の扱いも確認してください。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

寡宿(かしゅく)は、孤辰とともに語られる神殺で、同じく孤独・縁の薄さといった性質と結び付けて語られます。年支が属する方位(三方位)を基準に、孤辰とは反対側の支と照合して成立を判定します。

原典での記述

生旺稍可、死絶尤甚

三命通會「論孤辰寡宿」は、亥子丑方=寡宿戌、寅卯辰方=寡宿丑、巳午未方=寡宿辰、申酉戌方=寡宿未という対応表を、孤辰と同じ章で示します。孤辰と同様、生旺の状態であればまだ良く、死絶の状態であれば凶意が強まるとされます。同章は、孤辰が主に男性・年上の家族との縁を、寡宿が主に女性・配偶者との縁を象徴すると説明されることが多いとも紹介しますが、この使い分けは実務での解釈の幅として扱われます。

命式での見方

成立する例として、年支が亥(亥子丑方)であれば、他の柱に戌があれば寡宿が成立します。孤辰と寡宿は同じ原理(年支の方位から見た陰陽の乏しさ)に基づく対の関係にあり、命式のなかでどちらか一方、あるいは両方が成立することがあります。強く働く例として、寡宿に加えて駅馬や空亡が併存する場合は、孤辰と同様に凶意が強まるとされます。逆に、生旺の状態や連属があれば、凶意は弱まるとされます。

成り立ちと歴史

寡宿は、古くは配偶者との縁の薄さを示す星として語られましたが、三命通會自体も条件次第で程度が変わることを明記しています。

よくある誤解

寡宿があるからといって必ず結婚に恵まれない、という断定は避けるべきとされます。現代の生活実態とも合わせて、断定的な読み方はしないことが重要です。

本サイトでの扱い

本サイトは年支の方位から対応する支を照合し、駅馬・空亡・十二運などを補助条件として参照します。古典にある連属による緩和は現行の自動計算では判定していません。神殺を格局・用神の決定や結婚・死別の予測には使いません。

関連する用語とのつながり

寡宿は孤辰と対で語られ、隔角という副次概念は孤辰寡宿の背景説明として位置づけられます。空亡・冲・刑といった地支の関係とも組み合わさって、凶意の強弱が評価されます。

流派による違いと、本サイトでの扱い

本サイトは三命通会を典拠に、神殺を格局・用神の判断には使わず、鑑定文の吉凶神殺の節と本文の補強にのみ使う。
孤辰と同じく、原文が明示するのは亥子丑年・寅卯辰年だけです。巳午未年・申酉戌年は「其餘三方皆依此推(ほかの三方もこれに準じて推す)」とされ、通説の配当は類推によるものです。

出典・参考文献

  • 三命通會(明・万民英) 巻三「論孤辰寡宿」。年支方位の対応と古い解釈を参照。現代の結婚・死別を予測する根拠にはしない