帝旺ていおう
意味と読み方
帝旺は、草木がよく茂る時期や人が働き盛りにある場面になぞらえた言葉です。十二運では日干と地支の関係を表します。
現実の成功や力の大小を単独で決める言葉ではありません。建禄の次に置く比喩であり、月令やほかの干支との関係を合わせて確認します。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
帝旺(ていおう)は十二運の第五段階で、人が壮年に達し、もっとも力に満ちた絶頂の時期を表します。
原典での記述
萬物成熟,如人之興旺也
三命通會 巻二は帝旺を「万物が成熟する段階」とし、人がもっとも盛んになる様子にたとえています。
命式での見方
日干から見て特定の地支が帝旺にあたる場合、その柱は日干の根としてもっとも強い部類に入るとされます。たとえば甲(陽木)は卯で帝旺となり、月支が卯であれば日干甲は月令から強い支援を受けます。
成り立ちと歴史
帝旺は十二運のなかで陽干がもっとも力を発揮する段階として位置づけられ、建禄(臨官)と並んで身強の判断に用いられる代表的な段階です。
流派による違い
帝旺を「強すぎてかえって危うい」とする陰陽消長の思想(旺すぎれば衰えに転じる)を重視する流派もあれば、単純に最強の段階として扱う流派もあります。
日干ごとの位置(十干×十二運)
人が壮年に達し、もっとも力に満ちた絶頂の第五段階です。日干ごとに帝旺にあたる地支は次のとおりです。
- 甲:卯
- 乙:寅
- 丙:午
- 丁:巳
- 戊:午
- 己:巳
- 庚:酉
- 辛:申
- 壬:子
- 癸:亥
陽干と陰干の扱いの違い
帝旺の地支は、陽干の場合は実際にその五行がもっとも旺じる地支(例:甲木の帝旺は卯)と一致しますが、陰干の帝旺(例:乙木の帝旺は寅)は、陽干の長生の地支と一致するという特徴があります。これは「陽が生まれる場所で陰は最も盛んになる」という、陽順陰逆の規則から導かれる対応関係です。
命式での見方(具体例)
たとえば日干が丁(火)で月支に巳があれば、巳は丁の帝旺にあたり、月令から最大級の支援を受ける構成になります。同じ巳でも、日干が己(土)であれば帝旺、戊(土)であれば建禄にあたり、日干によって段階が異なります。旺じすぎる場合は、財官による適度な洩気・制御の有無をあわせて見ます。
本サイトでの扱い
当サイトでは帝旺を通根の強さを見る指標の一つとして用い、旺じすぎることの吉凶は格局・用神の判定とあわせて総合的に評価します。
流派による違いと、本サイトでの扱い
十二運は日干と地支の関係を、生長や衰えなどの段階になぞらえた見方です。名前を現実の健康・寿命・成功に直結させず、命式全体と合わせて読みます。
出典・参考文献
- 淵海子平(宋・徐大升)
- 三命通會(明・萬民英) 巻二 論五行旺相休囚死并寄生十二宮
- 三命通會/卷二「論五行旺相休囚死並寄生十二宮」 第8節