基本

月令げつれい

別表記:月支(げっし)

意味と読み方

月令は、「生まれた季節が、命式の中でどんな力を持つか」を考えるための言葉です。春には木が育ち、冬には水が勢いを持つ、というように、その月の季節を読みの中心に置きます。

月柱の下にある月支を指す場合と、その月を主に支える働きを指す場合があります。たとえば同じ木の文字でも、春と秋では勢いを同じには読みません。文字の数だけで強さを決めず、生まれた季節を先に確かめるのはこのためです。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

月令(げつれい)は、生まれた月の地支(月支)そのもの、あるいはその月を主宰する気を指す言葉です。子平真詮では、この月令が格局判定の出発点として最重要の位置を占めます。

原典での記述

提綱之府、譬人之家

子平真詮は月令を「提綱」(全体を導く綱)にたとえ、格局はこの月令から取るのが原則であると説きます。月令のなかで実際に力を持つ司令干(透干していればそれを優先)を見極めることが、取格の第一歩です。

命式での見方

月令(月支)の蔵干のうち、節入りからの経過日数に応じて力を持つ司令干を求め、それが天干に透っていればその十神を格局として採ります(透干優先)。ただし月支が日干の禄堂・刃にあたる場合は、建禄月劫格を優先します。

成り立ちと歴史

月令を格局判定の中心に据える考え方は、季節が五行の強弱にもっとも直接影響するという発想に基づき、子平真詮によって体系的に整理されました。

流派による違い

月令を絶対視する子平真詮の立場に対し、日主の通根全体を等しく重視する立場もあり、月令の位置づけの重さは流派によって差があります。

具体例(2つ目)

たとえば月支が子(水)で、天干に壬(水)が透っていれば、月令の司令干(癸)そのものではなく壬が透っているため、司令干の五行(水)に沿った別の陽干が格局の候補になり得ます。このように、月令と透干の組み合わせは一様ではなく、個別に確認する必要があります。

よくある誤解

「月支の五行がそのまま格局になる」という単純化がされがちですが、実際には月支の内部にある蔵干(本気・中気・余気)のうち、節入りからの経過日数で決まる司令干、さらにそれが天干に透っているかどうかまで確認して初めて格局が定まります。

月令は「令」(命令・支配の意)の字が示すとおり、その月において五行の力関係を実質的に支配する気という含意を持ちます。子平真詮が月令を「提綱」(全体を導く綱)と呼ぶのも、この支配的な位置づけを踏まえた表現です。

本サイトでの扱い

当サイトでは月令取格を格局判定の骨格とし、透干優先の原則と建禄月劫格の特例を、子平真詮の規則に基づいて運用します。

出典・参考文献