特殊星がいくつもあるとき、どの順番で確認する?

特殊星がいくつも表示されても、吉星と凶星を足し引きして運勢の総点にはしません。先に出生条件と命式全体を確認し、各星について何を基準に、どの字が一致したのかを調べます。日干基準・年干基準を使い分ける星もあり、全星が同じ計算法ではありません。
特殊星の数はなぜサイトごとに違う?
神殺(しんさつ。神煞とも表記)と呼ばれる補助の星は、採用する種類、照合表、基準の柱、対象の柱、同じ星をまとめる方法がサイトごとに違い得ます。「特殊星が多い」という表示だけでは、同じ対象を数えた結果か分かりません。
一つの星が二つの地支に成立する場合もあります。星の種類を1と数える表示と、成立位置を2と数える表示を比べると数が違います。年干からの成立を別項目にするか、同じ星へ併記するかでも変わります。
| 数の差を調べる項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 採用する星 | 同じ名称の集合を扱っているか |
| 基準 | 日干、年干、月支、年支、日支、日柱等のどれか |
| 照合表 | 同じ干に同じ地支を対応させているか |
| 数える単位 | 種類数か成立した位置の数か |
| 未確定 | 不明の時柱を推定して加えていないか |
一覧の名前だけでは神殺の見方は揃いません。「何個か」の前に「何が成立したか」を見ます。
日干基準と年干基準の成立をどう確認する?
日干と年干の両方を扱う例として、天乙貴人を確認します。当サイトは日干を主、年干を従として一項目へまとめ、年干だけの成立には「年干から(古法)」の根拠を残します。これは天乙貴人などその規則を採る星の説明です。文昌貴人など日干を使う星や、月支・年支を基準にする星へ一律に広げません。
架空例・庚午 壬午 辛亥 癸巳は、日干が辛、年干が庚です。現行の天乙貴人の照合表で辛は寅・午、庚は丑・未に対応します。
| 基準 | 対応する地支 | 命式内で一致する位置 | 確認結果 |
|---|---|---|---|
| 日干・辛(主) | 寅・午 | 年支午・月支午 | 日干から成立、星は一種類で位置は二つ |
| 年干・庚(従) | 丑・未 | なし | この例では年干からは不成立 |
年干だけの成立の記録方法を練習するなら、同じ庚年干の条件で対象の地支に丑がある場合を考えます。庚→丑に一致し、日干辛→寅午ではその丑に一致しないため、その位置の根拠は「年干から(古法)」です。これは照合規則の説明用の部分例で、新しい出生日時から作った四柱ではありません。
日干から成立する位置と年干からのみ成立する位置が同じ星の中に並ぶ場合も、どの基準の一致かを分けて記録します。伝統的な吉星という呼称は、実際に必ず援助されることを保証する語ではありません。
複数の星より先に命式の何を見る?
出生条件と未確定の柱を確認したら、日干、月令、蔵干と通変星、根を含む強弱、格局と用神の根拠を先に読みます。大運・年運の期間を読む場合は、その期間と元の命式の関係を確認します。神殺はその後に、補助の条件として整理します。
『子平真詮』の「論星辰無關格局」は、神殺で格局を決める読みを批判します。当サイトの方法ページも、神殺を格局・用神の判断に使わないと説明しています。天乙貴人があるから根の弱さや配置の条件を無視する、といった総合結論の逆転はしません。
確認メモは「星名/基準の柱と字/対応表/成立位置/古法等の注記/弱める条件や未確定」の順にします。冲や空亡の扱いも星ごとの規則で、すべて同じ条件ではありません。
特殊星の優先順位を、名前の怖さや華やかさで決める必要はありません。複数の星を一つずつ成立条件へ戻し、最後に命式全体の説明へ戻る。その順なら、星の多さを自分の価値や特別な能力の証明にせず読めます。
次に確認するページ
神殺の一覧と成立条件天乙貴人、文昌貴人、羊刃。命式に出る星は、どう決まる?主な神殺の成立条件と冲・空亡で弱まる条件を確かめ、補助の星として読む方法を紹介します。
通変星の定義比肩・劫財・正官は、どこを見て決める?日干との五行・陰陽の関係から通変星10種をたどり、命式と格局の読み方へつなぎます。- 採用方式と出典
出典と読みの範囲
- 計算例は実在人物ではない架空例です。当サイトの計算方式で検証しました。入力条件や採用する読み方が変わると、結果も変わる場合があります。
- 子平真詮・論十干得時不旺失時不弱(沈孝瞻原文、東里書齋の電子転写)。月令と根を合わせる説明を参照。
- 三命通会・四庫全書本、巻三・論天乙貴人(維基文庫の転写、版657369)。当サイトの採用する照合表と基準は方法ページを参照。
- 子平真詮・論星辰無關格局(沈孝瞻原文、東里書齋の電子転写)。神殺を格局の根拠へ置き換えない読みを参照。
- 当サイトの採用方式と出典。占術の規則と、個人の行動や生活への説明は分けて扱います。