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格局とは? 正格10種と外格15種、成るか破れるかの読み方

命式の基礎
円・四角・六角形を重ねた図形の、格局をイメージした挿絵

格局とは、命式の「型」を表す分類で、生まれ月の地支(月支)を中心に、正官格・偏財格・食神格など10種類の「正格」と、命式全体の偏りから決まる15種類の「外格」に分かれます。格局が整っているかどうか(成るか破れるか)を見ることで、その型がどれだけ生きているかを判断します。

格局を含む四柱推命のしくみ全体は、「四柱推命とは?」で解説しています。

格局とは何ですか?

四柱推命では、命式全体の性質を1つの「型」として捉え、これを格局と呼びます。格局を主に決めるのは、月支(生まれ月の地支)に内在する十干です。そのうち命式の表に現れている(透っている)ものが、どの通変星(十神)に該当するかを見ます。

正格(普通格)10種の一覧

格局の名前には、月支から取った通変星をそのまま使います。

月支から取る通変星 格局名
正官 正官格
七殺 七殺格
正財 正財格
偏財 偏財格
正印 正印格
偏印 偏印格
食神 食神格
傷官 傷官格
比肩 建禄格
劫財 月劫格

ただし、比肩・劫財が月支に該当する場合だけは例外です。他の8つと違い、「建禄格」「月劫格」という専用の名前がつきます。

建禄格・月劫格はどうやって確定しますか?

建禄格・月劫格が最優先で確定するのは、月支が日干にとっての「禄堂」(十二運でいう建禄)か「刃」(帝旺)に該当するときです。子平真詮(清・沈孝瞻)の「論建禄月劫」には「建禄者,月建逢禄堂也(建禄とは、月建が禄堂に逢うことである)」とあります。この場合、財・官・食傷などが命式にあっても、それらは格局そのものではなく「用神」にあたります(同章「禄格用官・禄劫用財・禄劫用煞・禄劫用傷食」)。月支が禄堂・刃でない場合に先に確認するのが、次に説明する「透干」です。

建禄格・月劫格以外の格局はどうやって決めますか?

正格が決まるまでの流れ
月支が禄堂・刃にあたれば建禄格・月劫格が最優先で確定し、そうでなければ司令干、次に他の蔵干の順に透干しているものを採り、透干がなければ司令干(比劫なら本気)を採る。

月支が禄堂・刃に該当しないときに見るのは、月支に内在する複数の十干(蔵干)です。そのうち、年干・月干・時干のいずれかに同じ十干が現れている(透っている)ものを優先して格局に採ります。日干そのものは「月令の神が透出したもの」ではないため、透干の判定には数えません。透干の中では、その時期に月支を司る十干(司令干)を最も優先します。どの蔵干も透っていない場合は司令干を採り、司令干が比劫にあたるときは月支の本気で確定します。

格局が「成る」「破れる」とはどういう意味ですか?

格局が確定しても、それで終わりではありません。次に判断するのは、命式全体の状況から見て、その型が生かされているか(成格)、壊れているか(破格)です。たとえば正官格では、正官を傷つける七殺や傷官が別の柱に強く出ていると、格が破れる方向に働きます。それを制する干や五行があれば、再び成る方向に戻ります。このように、格局ごとに定まった成敗の条件を照らし合わせるのです。成敗の判定は、格局と用神をあわせて読むための材料になります。

外格(15種)とは何ですか?

専旺格5種、従弱系4種、従強の仮候補、化格5種の成立条件
外格の広い分類を専旺格5種・従弱系4種・従強1種・化格5種に分けて表示。従強は従弱系と逆向きの条件を持つ当サイトの仮候補です。

日干が極端に強い、または極端に弱い命式は、正格の枠組みでは読みにくくなります。そこで使うのが、命式全体の偏りに従って読む「外格」という別の型です。古典や流派によって分類や数え方は異なります。この記事では、外格の広い分類を専旺格・従弱系・従強・化格に分け、合計15の枠として整理します。当サイトでは従強を確定格ではなく仮候補として扱います。

系統 種類 成立の目安
専旺格(5種) 曲直格(木)・炎上格(火)・稼穡格(土)・従革格(金)・潤下格(水) 月支が日干と同じ五行で、命式全体に占めるその五行の割合が高く、それを剋す十神に根がないとき
従弱系(4種) 従財格・従殺格・従児格・従勢格 日干を助ける五行(比劫・印)の割合が低く、日干の根も弱いとき。最も強い五行の系統によって名前が分かれる
従強(当サイトの仮候補) 従強格 日干を助ける五行の割合が高く、印が比劫より優勢となる場合。従弱系とは逆向きの条件で、当サイトでは確定格でなく仮候補として表示
化格(5種) 甲己合化土・乙庚合化金・丙辛合化水・丁壬合化木・戊癸合化火 日干が隣の柱の十干と合し、化した先の五行が月支にあるか命式で最も強く、日干の根が弱いとき

外格が成立したかどうかで、その後の用神の読み方が正格とは逆になる場合があります。たとえば従格では、日干を助ける五行がむしろ負担です。成立条件を満たすものだけを、当サイトは確定判定とします。条件を満たさない場合は、候補として示すにとどめます。

格局は必ず1つに決まりますか?

多くの命式で決まる格局は1つです。ただ、辰・戌・丑・未の月(雑気)のように複数の蔵干がそれぞれ透っている場合は、兼ねて読む候補が残ることがあります。そのときは確定できる範囲までを示し、残りは候補として明示します。

格局は相性の鑑定にも使いますか?

格局そのものは、主に個人の命式の型を読むための分類です。相性の鑑定では、格局よりも次のような点が中心的な材料になります。用神が共通しているか、日干どうしの関係、配偶者を表す柱(日支)の状態などです。用神については「用神とは?」で解説しています。

化格が成立すると、日干そのものが変わるのですか?

化格が成立すると、命式を読む中心が変わります。本来の日干の五行ではなく、合した先の化神の五行を中心に命式を読み直すのです。当サイトの計算方法では、従格と化格の両方の成立条件を同時に満たすとき、日干そのものの読み方を変える化格を優先して採用します。化格は5つの組み合わせが古典的に知られています。甲と己が合して土に、乙と庚が合して金に、丙と辛が合して水に、丁と壬が合して木に、戊と癸が合して火になる組み合わせです。成立条件は、化神が月支にあるか命式で最も強いこと、日干の根が弱いこと、化神を剋す干に根がないことです。これを満たす命式は多くありません。

格局が「pending」(保留)になることはありますか?

格局を確定する前提となる情報が定まらないときは、格局の判定そのものを保留にします。たとえば、出生時刻の候補によって月柱の干支が複数考えられ、一つに絞り込めない場合です。このときに示すのは、強弱など判定できる範囲の分析だけです。格局に基づく用神の判定は行いません。

正格と外格、どちらのほうが多いのですか?

一般的な命式の多くは、正格(10種のいずれか)です。外格(15種)が成立するのは、日干がかなり強い、または弱いという偏りが明確な、比較的まれな命式に限られます。当サイトでは、命式全体に占める五行の割合や日干の根の強さなど、外格の成立条件を数値で確認しています。外格として確定するのは、条件を満たすものだけです。条件をわずかに満たさない場合は、正格として扱うか、候補として両論を残します。

格局を実際の命式で確認するには、どうすればよいですか?

たとえば、日干が甲(木)で、月支が酉(金の気が強い地支)だったとします。地支「酉」に内在する十干は、辛(金)の1つだけです。この辛が年干・月干・時干のいずれかに透っていれば、甲から見た辛の通変星(正官)がそのまま名前になり、格局は「正官格」です。月支が禄堂・刃(たとえば甲にとっての寅や卯)なら、透干を確認するまでもなく、建禄格または月劫格が優先して確定します。このように格局は、月支に内在する十干(蔵干)と、命式の他の柱に何が透っているかの組み合わせで決まる仕組みです。ただ、多くの地支は蔵干を複数持ち、優先順位の判定にも条件分岐が多くあります。そのため命式作成フォームでは、生年月日時を入力すると、格局とその判定根拠をあわせて表示します。

計算結果で読む例:格局の名前と成敗は別々に決まりますか?

結果画面では、格局の名前と成敗が別の欄に出ます。月支から名前を取る段階と、命式全体で成り立ちを確かめる段階が分かれているためです。3つの例で確かめます。

項目 例1 例2 例3
入力(いずれも東京都) 1990年5月15日 8時30分 1990年6月8日 12時00分 1991年1月4日 12時00分
日干 庚 甲 甲
月柱 辛巳 壬午 戊子
月支の蔵干と通変星 丙(七殺)・戊(偏印)・庚(比肩) 丁(傷官)・己(正財) 癸(正印)
格局 七殺格 傷官格 正印格
成敗 保留 成 敗

3例とも、格を取れる蔵干が天干に出ていないため、月支の蔵干から格局の名前を取っています。例1は本気の丙が日干の庚から見て七殺なので七殺格、例2は本気の丁が傷官なので傷官格、例3は司令している癸が正印なので正印格です。成敗はそのあとで、ほかの柱との組み合わせを見て決まります。同じように月支から名前が取れても、成・敗・保留に分かれることが分かります。成敗が保留のときは、名前だけを手がかりにして、成り立ちについては結論を出していない状態です。

例は架空の出生情報を当サイトの計算に入力した結果で、実在の人物ではありません。画面のどこを見ればよいかは「命式の見方を二つの例で練習:日干から大運まで読む順番」で順に追えます。

専旺格の稼穡格は、土の個数だけで決まりません。日干・月令・蔵干・透干と根を確かめる比較例を用語ページにまとめています。

まとめ

  • この記事では、正格10種類と外格15の枠に分けて整理します。正格は月支から取った通変星によって決まり、建禄格・月劫格を含みます。外格は日干の強弱の偏りから決まり、広い分類では専旺格5種・従弱系4種と従強1種・化格5種に分けられます。当サイトの従強は専旺系に関わる仮候補です。
  • 月支が日干の禄堂・刃に該当するときは、建禄格・月劫格が最優先で確定します。
  • それ以外の格局では、月支の蔵干のうち命式に透っている十干が優先です。透干がなければ司令干を採り、司令干が比劫なら本気を採ります。
  • 格局の確定後も、その型が成るか破れるかを命式全体から判断します。

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出典・関連資料

  • 格局の分類と、月支が禄堂・刃に該当する場合の優先判定は、子平真詮(清・沈孝瞻)「論建禄月劫」、滴天髓闡微「八格」の記述に基づきます。
  • 格局の判定規則(透干の優先順位・成敗の条件)は計算方法に実装しており、詳細は当サイトの計算方法で確認できます。