従勢格じゅうせいかく
意味と読み方
従勢格は、本サイトでは日干の支えが非常に乏しい一方、財・官殺・食傷のいずれか一つだけが突出せず、複数の力が命式の大きな流れをつくるときの分類です。「勢」は個々の星の名前より、全体がどちらへ向かうかを指します。
鑑定では日干に通常の支えがあるかを先に確かめ、次に財だけ、官殺だけ、食傷だけに従う型へ分けられるかを見ます。どれにも一律には当てはまらない場合に、この分類を検討します。『滴天髄』の従化論が示す強い勢いに従う原理と、本サイトの細かな分類名は分けて理解してください。複数の星があるだけで必ずこの格になるわけではありません。
財・官殺・食傷が順に力を渡している場合など、何か一つが独占していない構成で、全体の向きを確認します。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
従勢格は、本サイトでは、日干の通根がほとんどなく、財・官殺・食傷のいずれかひとつに偏らず、複数の勢いが連携して命式を占めている構成に対して用いる判定名です。
原典で確認できたこと
日主孤弱無氣…財官等強甚,乃爲眞從也
滴天髓「從化論」に、日主が支えとなる気を持たず外部の勢いが強い場合を「真の従い」とする一節を確認しました。この一節は財・官が強い場合を主に述べたものです。
本サイトでの扱い
本サイトでは、日干の通根がなく、財・官殺・食傷のいずれも単独では支配的でないものの複数が連携して日干を圧倒している構成を従勢格として判定します。従格5種のなかでも、名称そのものの一次資料での確認度がもっとも低い類型として扱っており、原理は滴天髓の從化論に基づく応用として位置づけています。
今回は滴天髓の通行本の該当章と、滴天髓闡微の目次全体をあわせて確認しました。財・官殺・食傷の3者が連携する構成を特に指す章立ては見当たらず、従格の原理を財官の場合に限定して述べる滴天髓「從化論」の記述の応用として理解するにとどまります。
関連する用語との区別
従勢格は、単一の十神(財・官殺・食傷のいずれか)が突出する従財格・従殺格・従児格とは異なり、複数の勢力が連携する場合を扱う類型として本サイトでは位置づけています。従財格・従児格については滴天髓に「從財則以財爲主」「從兒不管身強弱」という直接的な原文がある一方、従勢格に対応する直接的な原文は確認できていないため、従格5種のなかでも名称の確度をもっとも慎重に扱っています。
流派による違いと、本サイトでの扱い
日干の支えが乏しく、財・官殺・食傷などの強い側へ従う形を読みます。一つの星の個数だけでなく、命式全体のまとまりを見る格です。
出典・参考文献
- 現代実務書(一次資料未確認)
- 滴天髓闡微(清・任鉄樵 注) 從化論
- 滴天髓 從化論 從化論(本文行111–119)