天徳貴人てんとくきじん
意味と読み方
天徳貴人は、「悪い流れの中にも助けが入り、事態が和らぐこと」を象徴する吉星です。「徳」は、人や物を助け、よい方向へ向かわせる働きという意味で使われています。月徳貴人とともに、古典で救いの星として扱われてきました。
たとえば、行き詰まったときに仲裁してくれる人が現れ、話し合い直す余地が生まれる、というイメージです。これは象徴を日常語に置き換えた例です。危険がなくなるという保証ではなく、命式全体の中で、支えや立て直しの可能性を読むための言葉と受け止めてください。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
天徳貴人は、生まれた月(月支)を基準に、日柱(日干または日支)と照合して成立を判定する吉星です。「掩凶作善(凶を覆い善をなす)」働きを持つとされ、命式のなかの凶星の作用を和らげる救い星として語られます。
原典での記述
凶不為甚
命式での見方
成立する例として、対応する干支が天干(丁・壬・辛・甲・癸・丙・乙・庚)であれば日干と、地支(申・亥・寅)であれば日支と照合します。財官・印綬・食神と併存すると、より吉意が強まるとされます。弱まる例として、他の吉星の助けが乏しく、かつ冲破空亡がある場合は、共通仕様に従い弱め評価とされます。
本サイトでの扱い
本サイトは通用12ヶ月表に基づき日柱と照合し、財官・印綬・食神との併存を強め条件、冲破空亡を弱め条件として評価します。子月については別途「天徳貴人(子月)」として扱います。
関連する用語とのつながり
天徳貴人は月徳貴人と対をなす吉星で、あわせて「二徳」と呼ばれます。財官・印綬・食神との併存が吉意を強める条件である点は、他の主要な吉星とも共通する考え方です。
三命通會の度数論は、四正(子午卯酉)・四庫(辰戌丑未)・四孟(寅申巳亥)という月の分類ごとに、対応する天徳の干支を導く仕組みを示しており、当サイトの通用12ヶ月表もこの分類の考え方を踏まえています。
流派による違いと、本サイトでの扱い
天徳貴人は月支を基準に干や支を照合する神殺です。配当には資料による違いがあり、当サイトの対応表に沿って表示します。
出典・参考文献
- 三命通会(明・万民英) 巻三 論天月徳
- 淵海子平(宋・徐大升 伝) 論天德貴人
- 三命通會(明・萬民英) 論天月徳
- 淵海子平(宋・徐大升 伝、評註本) 論天德貴人(歌訣、二次資料経由)
- 三命通会(万民英) 巻三 論天月德
- 淵海子平「論天德貴人」