十干じっかん
意味と読み方
十干は、甲から癸まで十の文字を順に並べた暦の記号です。たとえば甲は木の陽、乙は木の陰というように、五行と陰陽を組にして各柱の上段に置きます。
日干が甲なら、同じ木の乙とどう違うか、火・土・金・水がどこにあるかを見ます。十干一字を性格ラベルにせず、地支を含む命式全体の関係を読みます。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
十干(じっかん)は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十文字からなる、日を数えるための古い記号体系です。五行(木火土金水)それぞれに陽と陰の二つの干(例:木の陽が甲、木の陰が乙)を配して成り立っています。
原典での記述
五行干支之説、已詳論於干支篇
子平真詮の論陰陽生死には、五行と干支の関係はすでに干支篇で詳しく論じたとした上で、「干は動いて止まず、支は静かで一定である」という趣旨の対比が示されます。十干は「動」、十二支は「静」という性質の違いが、後の十二運(生旺墓絶)の議論の前提になります。
命式での見方
四柱推命では、年月日時それぞれの柱に十干が一つずつ配され、特に生まれた日の干(日干)がその人自身を表す基準として扱われます。命式全体は、この日干と他の干・地支との五行の生剋関係(通変星)で読み解かれます。
成り立ちと歴史
十干はもともと殷代の甲骨文にみられる日の名前(十日を一巡りとする numbering)に由来し、周代以降に十二支と組み合わされて六十干支(暦の基本単位)が形づくられました。陰陽五行思想が整えられる漢代以降、十干それぞれに五行と陰陽が体系的に配されるようになりました。
流派による違い
十干と五行の対応そのものにはほぼ流派差がありませんが、各干の性質を具体的な事物(樹木・火・土・金属・水の種類)にたとえる比喩の細部は、書物によって幅があります。
十干という呼称は、十二支と対にして「干支」と呼ぶときの前半部分にあたります。十干単独では年・月・日・時のどれか一つを特定できず、必ず十二支と組み合わせた六十干支の形で暦の単位として機能する点も、十干の性質を理解するうえで押さえておきたい基本です。
本サイトでの扱い
当サイトでは十干を、命式の基礎単位(年月日時の干、蔵干の司令干)として一貫して用います。日干を基準にした通変星・強弱・格局の判定は、子平真詮・滴天髄の骨格に基づきます。