用神

通関つうかん

意味と読み方

通関は、対立している二つの五行の間に、力の流れをつなぐ別の五行を置いて読む考え方です。たとえば金が木を制する関係を直接ぶつけず、金から水、水から木へと流れをつくる、という説明ができます。「関を通す」という名は、この橋渡しを表す比喩です。

鑑定では、仲立ちする五行が命式にあるかだけでなく、その働きが十分か、対立する要素とつながる位置にあるかを見ます。通関とされた要素を身につければ人間関係が改善する、という現実の処方箋ではありません。『滴天髄』の歳運論にも相剋する関係を和らげる中間の干の例があり、ここではその占法上の原理を説明しています。

金と木の間に水を見る例では、水が金から生じ木を生む順路を考えます。水の字があるだけで、必ず橋渡しが働くわけではありません。

詳しく知る:成立条件・原典・解釈

意味

通関(つうかん)とは、命式のなかで五行同士が互いに剋し合い、対立が激しく膠着している状態を、間に立つ別の五行を通すことで橋渡しし、対立を和らげようとする用神選定の考え方です。

原典での記述

通関という考え方は、清代の滴天髓の通変の議論の延長上にあるとされますが、独立した項目名として整理されたのは近代の実務書、特に徐楽吾(清末民初の注釈家)による『子平粋言』などでの解説が知られています。徐楽吾は、財と印が命式内で強く対立する(財壊印)ような構成についても、間に立つ官殺を通せば対立が和らぐ場合があると論じ、通関の考え方を財印の対立にも広げて適用しています。

命式での見方

例えば金と木が命式内で激しく対立している場合、両者の間に立つ水(金を洩らし木を生む)を通関の用神として選ぶ、という読み方が典型例とされます。対立している五行の間を橋渡しする五行が候補になります。強く働く例として、金と木がほぼ拮抗し、かつ水が天干に透って両者をつないでいる場合は、対立が緩和された良い構成として読まれます。逆に、金と木が拮抗していても、橋渡しする水がまったく命式に無い場合は、対立がそのまま残り、命式内の緊張が解けにくい構成として注意が必要とされます。

成り立ちと歴史

通関の原理自体は五行の生剋関係から導かれる自然な考え方ですが、独立した用神選定の方式として名付け整理されたのは、清代の滴天髓の解釈を経て、近代の実務書で体系化が進んだ経緯があるとされます。

本サイトでの扱い

本サイトは五行の対立が激しい命式について、通関の用神候補を扶抑・調候と並行して確認する方式を採っています。

よくある誤解

通関=どんな対立でも間の五行を足せば解決する、という理解は単純化しすぎとされます。対立する五行の強さの差や、命式全体の他の構成との兼ね合いまで見て初めて的確な判断ができるとされます。

通関の用神は、扶抑や調候の用神と一致する場合もあれば異なる場合もあり、複数の観点から選ばれた用神候補が重なるほど、より説得力のある読み解きになるとされます。

流派による違いと、本サイトでの扱い

徐楽吾以降の近代整理という既存の当サイト注記と整合を確認。

出典・参考文献