辰たつ
意味と読み方
辰は、春の終わりに配される土の地支です。時計ではおおむね7時から9時を辰の刻と呼び、春から夏へ移る途中の土として扱われます。
たとえば日支が辰なら、日干との組や他支との合・冲を確認します。龍の象や土の性質だけを、出来事の予言として用いるものではありません。
詳しく知る:成立条件・原典・解釈
意味
辰(たつ)は十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)のうち5番目の字です。四柱推命では年支・月支・日支・時支のいずれかに現れる基本の文字で、五行は土、季節は春に配されます。地支は内部に複数の天干(蔵干)を持つ点が天干と異なります。
五行への配当
後漢の『白虎通義』五行篇には「土王四季、各十八日」とあり、四季それぞれの末18日を土が支配するという考え方が示されています。辰は、この四季末の土の位置にあたる地支の1つとして土に配されます。辰の字を『白虎通義』が名指しして五行を説明した一次資料は確認できていないため、四季末=土という枠組みからの配当として扱います。
命式での見方
辰が四柱の地支に出ている場合、その柱の五行・季節の情報に加えて、辰の内部に蔵する天干(蔵干)が通変星や格局の判定に使われます。年支・月支・日支・時支のどこに辰があるかによって、表す関係領域(祖先・父母・自分自身・子孫など)も変わります。
十二支の動物
辰を龍に結びつける呼び方は日本でも広く使われています。後漢の王充『論衡』言毒篇に「辰為龍」とあり、十二支と動物を対応させる説明は前1世紀の後漢の文献まで遡って確認できます。この動物の対応は、五行・陰陽・蔵干とは別系統の民俗的な呼び名であり、四柱推命の計算そのものには使いません。
本サイトでの扱い
当サイトでは辰を含む十二支すべてについて、五行・季節の配当を蔵干・十二運・神殺の計算に共通して用います。読みは「たつ」の訓読みで表記し、六十干支の計算基盤としています。動物の呼び名は暦の表記として併記しますが、鑑定の計算根拠には用いません。
流派による違いと、本サイトでの扱い
丑・辰・未・戌を土に配する見方は、四季の終わりを土とする五行説と結び付いています。それぞれの季節や蔵干は異なるため、四支をすべて同じ働きとは考えません。
出典・参考文献
- 漢書(後漢・班固) 巻二十一上 律暦志第一上
- 史記(前漢・司馬遷) 巻二十五 律書
- 論衡(後漢・王充) 言毒篇
- 白虎通義(後漢・班固) 巻二 五行篇
- 三命通會/卷二「論地支」 第2節
- 国立天文台 暦Wiki 十二支 時刻の対応表
- 淵海子平「十干所屬方位十二支所屬論」